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穴水の牡蛎 [日本]

国内を旅するより、海外を旅行する方が圧倒的に多い。国内で旅に出るのは年1~2回程度。毎年2月の最終週か、3月の第1周に必ず石川県の穴水まで行く。『かき浜』という民宿に焼き牡蛎を食べに行くのが恒例になっている。しかし、行くのはいいのだが、これが遠い。車で行くと首都高~関越自動車道~上信越自動車道~北陸自動車道を降り、バイパスを経由し、のと里山海道の穴水ICまで、ざっと8時間。距離にして約600Kmだ。これを毎年1回日帰り、しかも昼飯に焼き牡蛎を喰いに行く。午後1時頃のかき浜到着を目指して、朝の4時に都内を出発する。羽田から能登空港まで飛行機で行くこともできるのだが、朝早い便と夕方の便しかないので、飛行機の場合は泊まりで行くことにしている。このかき浜は、民宿の前まで穴水湾の入り江が来ていて牡蛎の養殖場になっている。そこで獲れる牡蛎を焼き牡蛎として食べさせてくれるのだ。一度連れて行った女の子は、もやにけむる入り江を見て「スケールの小さなブルターニュのカンカルみたい」と言っていた。残念ながら、私はブルターニュもカンカルも知らなかった。

牡蛎が食べられるのは11月初旬頃から4月下旬頃まで。11月の牡蛎は小さいが、4月になると巨大になる。穴水の牡蛎は2月末から3月初旬の牡蛎が一番美味い。小さすぎず・大きすぎず、プッくりして、みずみずしい。かき浜が潔いのは牡蛎の時期の食事のメニューが「かきフルコース」しかないこと。かきフルコースは、焼き牡蛎、牡蛎フライ、牡蛎飯にもずく酢、たくあん、みそ汁が付いて3,800円。以前は3,500円だった。。。焼き牡蛎用の牡蛎は殻付きのまま大きなボウルに目いっぱい入って出てくる(以前は大きなバケツに入っていたのだが。。。)。その牡蛎を自分で目の前の炭火の上で焼いて勝手に喰うのだ。焼けた牡蛎をほおばると口いっぱいに潮の香りが広がり、奥深いコクと旨味が押し寄せてくる。繊細で奥深い味わいは何物にも代えがたい。また、カキフライは牡蛎を2、3個くっ付けて揚げているため、しっかりと”牡蛎を喰った感”があって満足度が高い。満足度が高いのはいいのだが、車で行く場合、ETC割引を利用した高速料金とガソリン代で往復約4万円。飛行機で行くと電車、タクシー代などを含めて往復で約3万円。一度など、車で行った時、北陸自動車道を走っていてスピード違反で捕まった。罰金は8万円!そして免停の講習が約2万円!3,800円の牡蛎を食べるために14万円をかけて行ったのを壮挙と言わずして何と言う。
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