SSブログ

マンハッタンデビュー (3日目) [アメリカ]

(続き)
一旦ホテルに戻り、晩飯を喰うことにした。さすがにマックのチーズバーガーは飽きたので、ホテル近くのデリでカレーとパン、そしてSnappleを買い部屋で食べた。その後、ホテル近くのカフェでケーキを食べてお茶を飲んだ。ケーキは大きくて美味しかった。無駄に使える時間がたっぷりあるのはいいものだ、とこの時に気が付いた。それはその後、無駄な時間を消費するために海外を旅するようになったきっかけだった。そして、ホテルに戻ってフロントにいた男性スタッフに「このあたりで、今から予約なしで、安くGigが聴けるクラブとかない?」と聞くと、「ジャズだったらグリニッジビレッジにあるSmallsは予約がいらない上に安いよ。あとは、Twiloというチェルシーにあるハウス系のクラブが流行ってるね。Twiloが盛り上がるのは0時を過ぎてからだよ」と教えてくれた。Twiloと言えば日本でも有名なクラブだ。おお、それはいい。SmallsでGigを聴いてから、Twiloで踊るというのもマンハッタンっぽくてかっこいいではないか。

フロントのスタッフにSmallsとTwiloへの行き方を書いてもらってホテルを出た。書いてもらった地図を見ながらSmallsに向かったが道に迷った。通りを歩いている人に地図を見せてSmallsへの行き方を聞いたら、地図が間違っているらしく、行き方を丁寧に教えてくれた。教えてもらったとおりに行くと、あっさり到着。地図ぐらいちゃんと書けよ。見過ごしてしまいそうな小さな手書きの看板に「Smalls」と書いてあったので目的の場所だとわかった。階段を降りると人が階段の途中まで並んでいた。並んでいる間にすでに音楽が聞こえてくる。テンションが上がってくる。少し待つと店内に入ることができた。店内は本当に”Smalls”だった。店員に$10.00のミュージックチャージを払い、空いている席を探したが、どこも席が埋まっていた。1つだけ、隅っこの席が空いていたので、すぐに座った。意外とついているかも。演奏者は見えなかったけど演奏は聞こえる。飲み物を頼みたかったのだが、周囲を見回してもオーダーを取りに来る気配がない。さらに周囲を見回すと、椅子5~6脚ごとに小さなテーブルがあって、その上に飲み物らしき瓶が数本置いてある。そして、客はそれを自分でグラスに注いで飲んでいる。セルフサービスなのかと思ったが、システムがわからないので近くの椅子に座っていた女性に「飲み物ってどうやってオーダーするんですか?」と英語で聞いたら、「テーブルにある飲み物は無料みたいですよ。飲み物は、基本、持ち込みみたいですけど」と日本語で教えてくれた。なんと、その人は日本人だった。少しだけ話をすると、彼女も観光でマンハッタンに来ていて、ガイドブックに書いてあったこのジャズクラブに来てみたのだとか。若い女性の一人旅は、何だかかっこいいぞ。確かに良く見ると、日本人がポツポツいた。しばらく演奏を聴いていたのだが、私の前を頻繁に人が通ることに気が付いた。一応、見えにくいとは言え、前方の演奏者の方を向いていたので頻繁に前を通り過ぎられると気になってしかたがない。ふと横を見ると、そこはトイレの入口だった。なんと、トイレの入り口に座っていたのか、と思ったら急に芳香剤の臭いがするような気がした(気のせい)。隣の女性も、そこは気になっていたようで、私がトイレの入り口に気が付いたことに気が付いたようで、「気になりますよね」と笑っていた。しばらくすると、少し前の席が空いたので、横の日本人女性に指で空いた席を指さすと、彼女が頷いたので席を移った。トイレの芳香剤の臭いが若干軽減した(ような気がした)。さらに、演奏を聴いていると、前方の大人数のグループが席を立ったので、横の日本人女性に「前の席に移ろうと思いますが、(一緒に)移りませんか?」と声をかけて、一緒に素早く前方の席に移動した。そこは、観客の頭越しに演奏者が見えるくらいステージに近い席だったし、もう芳香剤の臭いはしなかった。これでステージが見える。ステージを見るとピアノとドラムとベースのトリオだった。ベースを弾いている人は色が黒かったがアジア系、日本人のようにも見えた。つくづく思ったのは、自分は日本人だなーということ。欧米人はリラックスしていて、声や拍手などの合いの手を入れるのが上手い。私はというと、黙ーって演奏を真面目に聞いていた。たまーーーに、青山のBLUE NOTEに行ってもそうだしなー。 かれこれ2時間近く聴いていただろうか、どうやらこのトリオの演奏は終わりのようだった。ステージの上の演奏者たちがバックステージに帰る時に、色黒のアジア系のベーシストが「今日はどうもありがとう」と日本語で言った。やっぱり、日本人だったんだ。やっぱり、マンハッタンは日本人が多いんだな。隣の日本人の女性に「お茶でもどうですか?」と聞いてみたが、「もう遅いので今日は帰ります」と言って足早に店を出て行った。私のニューヨークでの恋の始まりが終わった。

私も店を出て、チェルシーまで歩いてTwiloに行ってみることにした。フロントで書いてもらった地図でTwiloを探したが見つからない。またかー。地図のクオリティ悪杉(w。あたりを、グルグル回って探していたら、もの凄い行列を発見した。これだっ!しかし、凄い行列。これは、ダメだと思い、Twiloに入るのを諦めた。さーて、今日は帰ろう、とホテルに戻って眠った。(続く)
タグ:Twilo Snapple Smalls
nice!(4)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 4

コメント 2

aloha

>私のニューヨークでの恋の始まりが終わった
あらら、残念でしたね(笑)
海外ロマンスは憧れですが、
やっぱり『3割増』の類になりそうかな?(^^;)
by aloha (2014-06-06 12:25) 

tamannugara

こんばんは。いつもコメありがとうございます。
3割増しどころか5割増しです(w
でもですね、最後に私のロマンスが成就するんですよ(w
by tamannugara (2014-06-07 00:41) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。