マンハッタンデビュー (6日目) [アメリカ]
(続き)
早いものですでにマンハッタン6日目。その日、自然史博物館に行かずにメトロポリタン美術館直行。今日は絶対にヨーロピアン・ペインティングのフロアを見ると覚悟を決めた。やはり、人は多かった。そのフロアには、さすがの私でさえ名前を聞いたことがあるゴッホ、ゴーギャン、モネ、ルノアール、、、の名前があった。その絵は中学、高校の美術の教科書で見たことがあった。確かに人が多い訳だ。しかし、アメリカの美術館は太っ腹だ。接近し過ぎなければフラッシュを使わずに写真を撮ってもOKだ。絵を見ては椅子に座って休み、迷って同じ部屋に何度も戻り、カフェテリアでお茶を飲みながら、気が向くと外に出てあたりを散歩して、、、自分のしたいことをしていると早く時間が過ぎてしまう。仕事をしていると時間の進むのがもどかしいほど遅いのに。。。ぼんやりしていたら、閉館時刻ということで出口に向かうように言われた。ありゃ、もう夕方の5時だ。明日も来ればいや、と思いメトロポリタン美術館を出た。そうだ、今日の晩飯はガイドブックに出ていたKATZ'Sでパストラミサンドイッチを喰おう。一旦、ホテルに戻ってホテルにデイバッグを置いて部屋を出た。ホテルを出るとき、ガイドブックを忘れたことに気が付いたが、取りに戻るのが面倒だったので、フロントでKATZ'Sへの行き方を聞いた。しかし、私の発音が悪く、「何だって?」と聞き返されたので、デスクの上にあったメモ用紙に”KATZ'S”と書いたら、「あー、ここからだったらワールドトレードセンターにあるよ」と教えてくれた。「ワールドトレードセンターのどこ?」と聞くと、彼は、電話帳のようなものを取りだして何やら調べて、メモ用紙にKATZ'Sの店名とビルの名前と住所を書いてくれた。そして、あっちに着いてから誰かに聞いたほうが間違いない言った。それもそうだ。ホテルの最寄駅から直通でワールドトレードセンターには行けなかったが、乗り換えが面倒だったので、ワールドトレードセンターの近くの駅で降りて歩いた。しかし、これが意外と遠かった。ワールドトレードセンターの場所は知らなかったが、通りがかりの人に聞きまくったらあっさり辿りついた。ワールドトレードセンターの前で歩いている人に「KATZ'Sはどこですか?」と聞くと、怪訝な顔をされたので、住所を書いてもらった紙も見せた。すると、「あー、ここだよ」とワールドトレードセンターを指さした。私はお礼を言って、ワールドトレードセンターの中に入り、ディレクトリを探したが、KATZ'Sは見つからなかった。レセプションに行き、住所を書いてもらった紙を見せながら「KATZ'Sはどこですか?」と聞くと、「2階」と教えてくれた。なんだ、あるじゃないか、と2階に上がってグルグルと歩きまわったが無い。仕方が無いので、、また人に聞くか思い、住所を書いてもらった紙を取り出すして見ると何かがおかしい。何だろう、この違和感は。再度、紙を良く見ると、そこには”KATZ'S”ではなく”tkts”と書いてある。あれっ、おいらが書いた時はちゃんと”KATZ'S”と書いたのに、フロントのにーちゃんが書いた住所の下には”tkts”の文字が???これで「カッツ」と読むのか?と混乱していたら、すぐ目の前に”tkts”という派手な赤い文字と電光掲示板のようなものが出ているではないか。なんじゃこれは。遠巻きに見ていると、客と思しきカップルがやってきてチューチーしながら電光掲示板を見て窓口で何かを買っているようだ。チューチーすることに意味がある場所なのだろうか。そして次々に大人数で、はたまた一人でやって来ては、窓口でお金を払って何かを受け取っていた。意を決して窓口で何かを買っていた人に、「ここはなんですか?」と聞いてみた。しかし、いきなりやって来て、「ここはなんですか?」という質問もないだろう。聞かれた方も、「ここはなんですか?」にビックリしたようだが、ここは、”tkts”と言って、今日のブロードウェイのミュージカルのチケットを半額で売ってるんだ、と教えてくれた。どうやら、明らかにKATZ'Sではないようだ。恐るおそる、「KATZ'Sはこの近くにある?」と聞いてみると、「KATZ'S?KATZ'Sってデリの?KATZ'Sは2nd Ave.だよ。ここからだと、歩いて30分くらいかな」と親切に教えてくれた。なんと”KATZ'S”と”tkts”を間違えたのである。あの、ホテルのフロントのにーちゃん絶対許さん。しかし、、、オン・ブロードウェーのミュージカルが半額で見れるというのは朗報だ。確かに、落ち着いて見ると電光掲示板には、The Lion Kingとか聞いたことがあるミュージカルの名前と割引率が出ていた。本当だ、50%と出ている。半額だ。もしかすると、不幸中の幸いかもしれない、と思った時には窓口に並んで今晩8時”CHICAGO”のチケットを半額で買っていた。なんという前向きな姿勢だ。だから、私は自分自身が大好きだ。もう一度生まれ変わるなら、また自分がいい。しかし、勢い余ってチケットを買ってはみたものの$50.75。。。オン・ブロードウェーのミュージカルって正規の値段って$100もするんだ。”tkts”はタイムズ・スクエアにあるのがあまりにも有名だ。真冬でもチケットを求めて長蛇の列を作っている。9.11まではワールド・トレード・センターの2階にもtktsがあったのだ。あまり知られていなかったようで、いつ行っても並ばずに50% OFFのチケットが買えて便利だった。でも、ワールド・トレード・センターが崩壊して、”tkts”もなくなってしまった。
午後8時前に49th St.のアンバサダーシアターに到着。周りはミュージカルをやっている劇場だらけ。ライオン・キング、オペラ座の怪人、キャッツ、、、などなど。Theater Districtとは良く言ったものだ。劇場に入って案内された席は1階真ん中のOrchestra Boxの中段くらいで、見やすそうな位置だった。ミュージカルが始まった最初は、セクシーな衣装とダンスに度肝を抜かれた。盛り上がりも凄いと思った。しかし、”CHICAGO”のあらすじを知らず、しかも英語がよくわからないのですぐに飽きてしまった。BLUEMANの方が面白いなー。今度、オン・ブロードウェーのミュージカルを見るときは、せめてあらすじを理解してから来ようと反省した。なお、後に米倉涼子がロキシーを演じたのは、このアンバサダーシアターだった。(続く)
早いものですでにマンハッタン6日目。その日、自然史博物館に行かずにメトロポリタン美術館直行。今日は絶対にヨーロピアン・ペインティングのフロアを見ると覚悟を決めた。やはり、人は多かった。そのフロアには、さすがの私でさえ名前を聞いたことがあるゴッホ、ゴーギャン、モネ、ルノアール、、、の名前があった。その絵は中学、高校の美術の教科書で見たことがあった。確かに人が多い訳だ。しかし、アメリカの美術館は太っ腹だ。接近し過ぎなければフラッシュを使わずに写真を撮ってもOKだ。絵を見ては椅子に座って休み、迷って同じ部屋に何度も戻り、カフェテリアでお茶を飲みながら、気が向くと外に出てあたりを散歩して、、、自分のしたいことをしていると早く時間が過ぎてしまう。仕事をしていると時間の進むのがもどかしいほど遅いのに。。。ぼんやりしていたら、閉館時刻ということで出口に向かうように言われた。ありゃ、もう夕方の5時だ。明日も来ればいや、と思いメトロポリタン美術館を出た。そうだ、今日の晩飯はガイドブックに出ていたKATZ'Sでパストラミサンドイッチを喰おう。一旦、ホテルに戻ってホテルにデイバッグを置いて部屋を出た。ホテルを出るとき、ガイドブックを忘れたことに気が付いたが、取りに戻るのが面倒だったので、フロントでKATZ'Sへの行き方を聞いた。しかし、私の発音が悪く、「何だって?」と聞き返されたので、デスクの上にあったメモ用紙に”KATZ'S”と書いたら、「あー、ここからだったらワールドトレードセンターにあるよ」と教えてくれた。「ワールドトレードセンターのどこ?」と聞くと、彼は、電話帳のようなものを取りだして何やら調べて、メモ用紙にKATZ'Sの店名とビルの名前と住所を書いてくれた。そして、あっちに着いてから誰かに聞いたほうが間違いない言った。それもそうだ。ホテルの最寄駅から直通でワールドトレードセンターには行けなかったが、乗り換えが面倒だったので、ワールドトレードセンターの近くの駅で降りて歩いた。しかし、これが意外と遠かった。ワールドトレードセンターの場所は知らなかったが、通りがかりの人に聞きまくったらあっさり辿りついた。ワールドトレードセンターの前で歩いている人に「KATZ'Sはどこですか?」と聞くと、怪訝な顔をされたので、住所を書いてもらった紙も見せた。すると、「あー、ここだよ」とワールドトレードセンターを指さした。私はお礼を言って、ワールドトレードセンターの中に入り、ディレクトリを探したが、KATZ'Sは見つからなかった。レセプションに行き、住所を書いてもらった紙を見せながら「KATZ'Sはどこですか?」と聞くと、「2階」と教えてくれた。なんだ、あるじゃないか、と2階に上がってグルグルと歩きまわったが無い。仕方が無いので、、また人に聞くか思い、住所を書いてもらった紙を取り出すして見ると何かがおかしい。何だろう、この違和感は。再度、紙を良く見ると、そこには”KATZ'S”ではなく”tkts”と書いてある。あれっ、おいらが書いた時はちゃんと”KATZ'S”と書いたのに、フロントのにーちゃんが書いた住所の下には”tkts”の文字が???これで「カッツ」と読むのか?と混乱していたら、すぐ目の前に”tkts”という派手な赤い文字と電光掲示板のようなものが出ているではないか。なんじゃこれは。遠巻きに見ていると、客と思しきカップルがやってきてチューチーしながら電光掲示板を見て窓口で何かを買っているようだ。チューチーすることに意味がある場所なのだろうか。そして次々に大人数で、はたまた一人でやって来ては、窓口でお金を払って何かを受け取っていた。意を決して窓口で何かを買っていた人に、「ここはなんですか?」と聞いてみた。しかし、いきなりやって来て、「ここはなんですか?」という質問もないだろう。聞かれた方も、「ここはなんですか?」にビックリしたようだが、ここは、”tkts”と言って、今日のブロードウェイのミュージカルのチケットを半額で売ってるんだ、と教えてくれた。どうやら、明らかにKATZ'Sではないようだ。恐るおそる、「KATZ'Sはこの近くにある?」と聞いてみると、「KATZ'S?KATZ'Sってデリの?KATZ'Sは2nd Ave.だよ。ここからだと、歩いて30分くらいかな」と親切に教えてくれた。なんと”KATZ'S”と”tkts”を間違えたのである。あの、ホテルのフロントのにーちゃん絶対許さん。しかし、、、オン・ブロードウェーのミュージカルが半額で見れるというのは朗報だ。確かに、落ち着いて見ると電光掲示板には、The Lion Kingとか聞いたことがあるミュージカルの名前と割引率が出ていた。本当だ、50%と出ている。半額だ。もしかすると、不幸中の幸いかもしれない、と思った時には窓口に並んで今晩8時”CHICAGO”のチケットを半額で買っていた。なんという前向きな姿勢だ。だから、私は自分自身が大好きだ。もう一度生まれ変わるなら、また自分がいい。しかし、勢い余ってチケットを買ってはみたものの$50.75。。。オン・ブロードウェーのミュージカルって正規の値段って$100もするんだ。”tkts”はタイムズ・スクエアにあるのがあまりにも有名だ。真冬でもチケットを求めて長蛇の列を作っている。9.11まではワールド・トレード・センターの2階にもtktsがあったのだ。あまり知られていなかったようで、いつ行っても並ばずに50% OFFのチケットが買えて便利だった。でも、ワールド・トレード・センターが崩壊して、”tkts”もなくなってしまった。
午後8時前に49th St.のアンバサダーシアターに到着。周りはミュージカルをやっている劇場だらけ。ライオン・キング、オペラ座の怪人、キャッツ、、、などなど。Theater Districtとは良く言ったものだ。劇場に入って案内された席は1階真ん中のOrchestra Boxの中段くらいで、見やすそうな位置だった。ミュージカルが始まった最初は、セクシーな衣装とダンスに度肝を抜かれた。盛り上がりも凄いと思った。しかし、”CHICAGO”のあらすじを知らず、しかも英語がよくわからないのですぐに飽きてしまった。BLUEMANの方が面白いなー。今度、オン・ブロードウェーのミュージカルを見るときは、せめてあらすじを理解してから来ようと反省した。なお、後に米倉涼子がロキシーを演じたのは、このアンバサダーシアターだった。(続く)
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