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ぼられることは旅のうち [旅]

海外に行くと日常的にぼったくりに遭遇することがある。日本でさえ風俗街に行けば、ぼったくりがある。当然、ヨーロッパやアメリカにもある。世界中どこでも多かれ少なかれぼったくりは存在する。日本にいれば、ぼったくりが嫌なら、ぼったくられる場所に行かなければ済むのだが、海外だとそう言う訳にはいかない場合がある。望むと望まざるに拘わらずぼったくりにあう。一番多いのがタクシー。メーターを使わずに金額交渉でいきなり高額な値段を吹っかけられる。フィリピンやマレーシアでは当たり前の光景。買い物などで、現地の適正価格より高額な値段を吹っかけられるケースも多い。多い、というより、ベトナムやフィリピンなどではこれも当たり前。飲食店などで外国人用メニューがあり、そもそも高額な価格設定になっていることもあったりする。以前は、海外でのタクシーや買い物の金額交渉が煩わしかったが、最近は、これは”儀式”なのだと自分に言い聞かせることにしている。タクシーの場合、高いと思えば値切るし、嫌ならタクシーから降りてしまえばいい。しかし、その時に急いでいたり、雨が降ってきたり、暑くて死にそうだったりと、どうしても必要だと思えば高くてもそのタクシーに乗る。買い物も高いと思えば値切るし、嫌なら買わない。しかし、その時にどうしても必要なら多少高いと思っても買う。飲食店の外国人メニューだって基本的に同じだ。その価格が適正かどうかは別にして、価格に納得すればその金額を払って食べるし、高いと思えば店を出る。しかし、その時にどうしても食べたければ高くても食べる。結局は、需要と供給の問題だ。

価格交渉も自分なりの経験則がある。私は高額なものだけに注意を払う。日本円で100円以下、、、とかはどうでもいいのだ。日本円で10円のもを10倍ぼられたところで100円。そんな金額に目くじらを立てるのも馬鹿らしい。高額な場合は、最初にこちらから価格を提示する際に、相手が非常識と思うような値段を言ってみることにしている。

マレーシアのジョホールバルからマラッカまでタクシーをとっ捕まえて行く場合、タクシーメーターは付いているが100%価格交渉になる。ジョホールバルからマラッカまで200kmを軽く超えるため、高速道路を使っても2時間以上はかかる。運賃は高速料金やガソリン代込みで250RMから300RM(日本円で約8千円から9千円)が相場だ。タクシーの運転手に「いくら出す」と言われて、間違ってもこちらから「いくら?」などと聞いてはいけない。聞いた瞬間、とんでもない価格を言ってくるから。あくまで、こちらのペースで。もし相場がわからなかったとしても、日本だったら高速を使って静岡あたりまで行くとしたら5万円ではきかないだろう。恐らく、給料の1/5が飛ぶ、、、と考えると、良くはわからないがマレーシア人の平均月収が2万円くらいだと想定して、その1/5だから4千円。マレーシアリンギットで約130RMなので、10の位切り捨てで「100RM」と言ってみる。運転手は「フン」と鼻で笑うが、脈があれば「500RM」とか吹っかけた金額を言ってくるはずだ。脈が無ければ手を振ってどこかに行ってしまう。脈がなかったら、失敗した金額を次の交渉に生かせばいい。脈があったらしめたもので、言ってきた金額の半分以下の値段を返してみる。こちらが「200RM」と返し、向こうが「400RM」と答えてくれば、落とし所はおのずと「300RM」になる。

相手が最初から吹っかけた金額を言ってくる場合は、むしろ楽だ。マニラの空港から空港タクシーに乗って市街まで行くと高いので、出発フロアまで上がり、市街地から来て空港で客を降ろした一般のタクシーを捕まえる。「LPレビステ、サルセドビレッジ、マカティ」と行き先を告げるとタクシー運転手はこちらの意図がわかっているから、「400PHP」(800円)と吹っかけてくる。ふざけるな、空港からサルセドビレッジまでなら200PHPでお釣りがくる。常識外れの金額として、相手の言ってきた金額の1/5に近い「100PHP」と言う。すると、薄ら笑いを浮かべながら400PHP必要な理由を説明してくるので、そんなヨタ話は聞かずに、毅然と「150PHP」と大声で言う。そこで、「OK」なり、「あと50PHPだけ」、、、くらいの答えがあれば、そのタクシーで行く。しかし、まだ、訳のわからないことを言うようなら、タクシーを降り、さっさと次のタクシーを捕まえて交渉する。

現地価格を知らずに、価格交渉で失敗することなど日常茶飯事だ。ベトナムのホーチミンのタンディン市場でTシャツを2枚買ったら店のおばちゃんに、「200,000VDN」(千円)と言われた。よくわからないまま、気合で「40,000VDN」と値切った。もう一度、おばちゃんが、「200,000VDN」と言ったので、さらに「20,000VDN」と値切ったら、怒ったおばちゃんに蝿のように手で追い払われた(w。店は1軒だけではないので、あっさり他の店に行って今の失敗を生かせばいいのだ。

ただ、、、こういった煩わしいことに慣れてしまうと、海外から帰って来た直後に日本で買い物をしている時など、なんとも物足りなく感じることがある。物足りない、というよりも、ほとんど言葉を交わさずに買い物ができてしまうことが不思議に思えるのだ。よく、友人から「そんな場所にわざわざ行かなければ、ぼられることもないじゃん」と言われる。でも、実際に現地に行くからこそ、ぼられることを経験できるのだ。ぼられることは旅のうちだと思っていれば、そのうち余裕も出てくるだろうか。
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aloha

確かにタクシーの値段交渉は面倒ですね。
たいていは時間がないし、ともかく移動しないと、という必要に迫られて
いますから(^^;)
ですが、香港やタイの夜店で値切り交渉するのは、もはやゲーム。
ただ交渉が面白くて、要らないものまで買うハメになるのが反省点です(笑)
by aloha (2014-06-21 12:31) 

tamannugara

よくわかります(w
”定価”という概念はあると便利ですが、時々つまらないなー、と思うこともあります(w
by tamannugara (2014-06-22 22:42) 

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