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DBC [フィリピン]

今年の正月にマニラに行ったのだが、日本への帰りにマニラ空港のフィリピン空港のチェックインカウンターでチェックインをしていたら、張り紙に、「volunteers」と「compensation」文字が書いてあるのが目に飛び込んできた。見る人が見れば、いい加減なフィリピン航空がチェックインカウンターでこの二つの単語を使う場合、ボランティアを募っていることがすぐにわかる。聞いてみると、案の定、成田行きの便がオーバーブッキングなので「volunteers」を募っている。「volunteers」に応じて次の便にすれば、「compensation」として1年間Openの東京-マニラ往復チケット、翌日の便にすると東京-マニラ往復チケットの他に4,000phpを提供するということだった。このように、ボランティアに応じてもらえるチケットをDBC(Denied Boarding Compensation )と言い、”本来、航空会社が与えるべき搭乗の権利を与えなかった埋め合わせ”というような意味合いが込められている。私は内心、「またかー」と思うと同時に、「しめた!」とも思った。というのも、私は今までに何度もフィリピン航空のボランティアに応じたことがあり、いわばフィリピン航空は常習犯(そう言う私も常習犯だが、、、)。オーバーブッキングは仕方ないが、私が知っている限りでも酷過ぎる頻度だ、、、とは言うものの、毎回、DBCのチケットがもらえるので、チャンスがあってスケジュールさえ合えばボランティアに応じている。今回もスケジュール的には問題が無かったので、ボランティアに応じて次の便にする旨を係員に伝えると、「ありがとう」と言われたが、こちらの方が「ありがとう」だ。その係員が、「今、手続きをするが、日本人のあなたにお願いがある」と私に言うので、お願いが何か聞いてみると、隣のチェックインカウンターに日本人がいて、ボランティアに応じてくれるようなのだが、英語がまったく話せないので通訳してくれないかと頼まれた。もうすぐ往復チケットが手に入るご機嫌な私は、「いいよ」と答えて、隣のチェックインカウンターにいた日本人に私が聞いた話をした。その日本人は群馬から一人で来た60歳を過ぎたおじさんだった。一通り説明をした後で、「英語がわからないのによくボランティアのことがわかりましたね」と聞いてみると「前もこういうことがあったので勘でわかった」と笑っていた。”埋め合わせチケット”を受け取るまで時間があったので、そのおじさんと話をしたが、とんでもないツワモノだった。とにかく日本語以外は一切話せない。入国カードは自分で書けないので、いつも旅行代理店で書いてもらっていると言う。奥さんがフィリピンに二人(?)いるので年に4~5回は奥さんに会いに一人で来るらしい。しかも、マニラではなく地方なのだ。言葉が通じないのにどうやって行くのか不思議で仕方がない。おじさんに聞いても「大丈夫だよ」と言うだけ。今まで特に危ない目にあったこともないらしい。いやー、凄い。ビックリした。おじさんたちは元気だ。このおじさん、根っからの良い人のようで、ずっとニコニコしている。フィリピンの人は、根は親切で優しい人が多いので、このおじさんは完全に同化してしまっているのかもしれない。旅先で凄い人に会った。
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johncomeback

ご訪問&nice ありがとうございます。
群馬のおじさん確かにツワモノですね。
50代半ばの僕も見習わないと・・・ 
でも、奥さん2人は無理だな(^▽^)/
by johncomeback (2014-06-24 21:54) 

tamannugara

こんばんは。こちらこそコメありがとうございます。ブログ楽しく拝見させていただきました。

私も頑張らなきゃ(w
by tamannugara (2014-06-24 22:12) 

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