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Silent Thirty Seconds [飛行機]

過去の統計から、航空機事故のおよそ8割は離陸後の3分間と着陸前の8分間に集中しているため、この11分間を「Critical Eleven Minutes」と言うのは有名な話。そして、飛行機が離着陸するその時、CAさんは、お喋りを止めて”STS”をシミュレーションする。”STS”とは「Silent Thirty Seconds」の略で、離陸後の3分間と着陸前の8分間に事故が発生した場合の対応について頭の中でイメージをすることをそう呼ぶ。まず、エンジンの状況確認、次にドアを開け、エマージェンシー・スライドを膨らませる。そして、非常口席の乗客にサポートを依頼し、乗客を脱出させる際の「No heels!」、「No bags!」の掛け声など、一連の動作を復習する。また、ベリーランディング(胴着)、オーバーランや着水の場合などの状況に応じた脱出方法についてもイメージする。これをやっておくと、実際に事故が発生した時、混乱せずに冷静に対処できるのである。以前、搭乗した時に仲良くなったCAさんが、離陸する時にシートに座って目を閉じていたので、「もしかして怖いんですか」と聞いたら、「怖いのは怖いです」と笑いながら、STSのことを教えてくれた。それ以来、この時間帯にはCAさんに話しかけないようにしている。離陸後と着陸前に、CAさんの態度が急に変わっても嫌われた訳ではないのでご安心を。
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