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鴛鴦茶 [香港]

香港に行って必ずと言って良いほど一番最初に口にするものは、スターバックスのユンヨン・クリーム・フラペチーノ。スタバ版の冷たい鴛鴦茶(ユンヨンチャー)だ。鴛鴦茶は、知ってる人は知っている(当たり前か、、、)ミルクティー70%とコーヒー30%を混ぜたお茶。甘くて渋くて苦いい複雑な味が好きだ。これを口にすると一気に香港に来た感が出てくる。子供のころからコーヒーよりも紅茶の方が好き(別にコーホーが嫌いな訳ではないが)。でも、たまにコーヒーが飲みたくなると、家で牛乳をいっぱい入れたミルクティーにインスタントコーヒーの粉末を入れて飲んでいた。テレビ番組で香港の鴛鴦茶の事を見た時、「ついに、おいらの時代が来た」と思った。さっそく、香港の喫茶店で飲んでみた。家で作るものとはだいぶ違ったが美味しかった。自分で作ったやつは、明らかに”ミルクティーにインスタントコーヒーの粉末を入れました”という味になるが、香港のは、紅茶が濃くて激甘なため、まったくの別物。秘かに香港に行く都度愛飲していたのだが、ある時、香港のスターバックスで売られていることに気が付いた。クリームが乗っかって味は洗練されているものの、確かに鴛鴦茶だった。香港空港の到着ロビーにあるスタバで、何かの拍子でユンヤン・クリーム・フラペチーノは無いと言われたことがあったが、「English breakfast tea latte with all milk. Please pump ten times vanilla syrup into it.」と店員に言ってみたら、「Ten times?」と、爆笑しながら鴛鴦茶を作ってくれた。甘党には最低でも「ten times vanilla syrup」くらいの量が必要なのだ(w。ちなみに、今、香港空港の到着ロビーのスタバがある場所は、以前はKrispy Kremeだった。もし、スタバではなく、今もKrispy Kremeだったら、このブログの書き出しは、「香港に行って必ずと言って良いほど一番最初に口にするものは、Krispy KremeのOriginal Glazed。」になっていたはずだ。
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香港空港で寝る [香港]

空港に寝泊まりすることに少し慣れてきた頃、勝手のわかった香港の空港で寝た。深夜にマカオからフェリーで香港に戻ってきて、朝方の飛行機でシンガポールに行く予定になっていた。そもそも、深夜でもチェックインできるだろうと思って香港の空港に戻って来たのだった。チェックインして、空港内のセキュリティの良さそうな場所で寝ればいいやと安易に考えていたのだが、キャセイパシフィックのチェックインカウンターが開いておらず、途方に暮れた。しかし、周囲を見るとベンチで横になっている人が結構いることに気が付いた。みんな、物凄く明るい照明の中でグースカ寝ている。ちょっと、危ないかなーと思ったけど疲れていたので空いているベンチを探して仮眠することにした。長いベンチを丸々一つ占有して寝ている人が多く、横になれそうなベンチがなかなか見つからなかった。ちょうど、ベンチが丸々空いているのを見つけて、担いでいたデイバッグを枕にして横になった。照明の明るいのが難点だったが、さすがに深夜なので静かだった。疲れていたこともあって簡単に”落ちて”しまった。周囲がザワザワしているのに気が付いて目を開けると朝になっていた。同時に酷い寒気が襲ってきた。眠気が覚めてくると”ゴーッ”と言う音が聞こえる。音のする方向を見るとエアコンの送風口が見えた。エアコンの送風口は、寝ていた場所からは少し離れてはいたが、物凄い風量だった。寝る前には全然気が付かなかった。ヤッてしまったと思ったが後の祭り。時計を見ると4時間くらい熟睡していたようだ。そりゃ、4時間もエアコンの冷気を直接受けて寝ていたら風邪をひく。長袖の衣類を持っていたので、デイバッグからひっぱり出して着たが寒くて仕方が無い。やむを得ず、チェックインカウンターが空いていることを確認してチェックインし、シンガポールに向かった。シンガポールに行く機内で毛布を三枚借りて包まっていた。一泊数千円をケチったためにこの体たらく。日本に戻ってから、母親に面白おかしく話をしたら、「お願いだから止めてくれ」と言われた。その後、母親には黙っていることにしたのだが、母親は勘が良いので、海外から帰ってくると、「変な事してないでしょうね」と念をおす。自分の親に嘘をつくのは気がひける。
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香港・マカオ3泊4日 (2) [香港]

(続き)
1000円のコーラを飲み干した私は、一路香港に向かった。同行の友人が、香港に着くのは夜だから飛行機から夜景が見れると言う。香港の夜景が100万ドルの夜景と呼ばれていることは、さすがの私も知っていた。「おまえはいいよな、窓側の席で」と羨ましそうに言って来る。そう、私の席は窓側だった。さらに友人が言うところによると、香港の空港に着陸する時、飛行機が”香港カーブ”という軌道を描いて着陸するらしかった。何だかわからないが、とにかく凄いらしい。何だ何だ、その”香港カーブ”というのは、と聞いても友人も良く分からない。おい、コラっ。自分がわかりもしないことを人に教えるんじゃない、と飛行機の中で喧嘩になった。結局、私と友人達4人とも”香港カーブ”というものがわからなかった。とにかく理由はわからないが、飛行機が壊れるくらいの物凄い急カーブを描いて着陸するのだという結論に達した。そして、それが有名だとい言うことは、きっと50%くらいの確率で飛行機がバラバラになったり、着陸に失敗しているに違いない。大惨事の様相を呈している香港啓徳空港からテレビ中継が入り、「乗客、乗員合わせて198名全員の死亡が確認されました」とか放送され、それを見たおふくろは泣き崩れるに違いない。先立つ親不孝をお許しください。マズい、それはマズい。何でそんな危険な海外旅行に連れて来たんだ、と同行の友人とまた喧嘩になった。私は窓側席の特権を生かして着陸する前から窓ガラスに貼りついていた。100万ドルの夜景と香港カーブの両方を堪能し、もしも飛行機に危険な兆候を見つけたら素早くイチかバチかで飛行機から飛び降りて助かろうと、一石三鳥を目論んだ。しばらくして機内アナウンスがあり、着陸態勢に入ることがわかった。ベルト着用サインが点灯し、シートベルトを着用し、目を皿のようにして外を見た。しかし、外は真っ暗で何も見えない上、飛行場がどこにあるか識別できない。ましてや、機体がカーブしているかどうかなどまったくわからない。明かりが見えた時には、すでに滑走路に接地する直前だった。そして、機体が壊れることも、着陸に失敗することもなく、無事、香港啓徳空港に着陸した。結局、香港カーブというのはまったくわからなかったが、わずかに山肌のようなところと着陸直前に明かりが見えたような気がした。あれが100万ドルの夜景だったのだろうか。私には10ドルくらいにしか見えなかったが。。。一応、100万ドルの夜景は見たことにしておこう。空港のロビーにはガイドが迎えに来ていた。我々と同じ歳のホーさん(漢字は忘れた)という女性のガイドだった。ホーさんは迎えのバスに我々を乗せてホテルに向かった。ホーさんは日本語の他に英語、北京語、広東語、上海語、そしてポルトガル語、スペイン語、イタリア語の8つの言語が話せた。北京語、広東語、上海語は”中国語”で括っていいと思うけど。。。いずれにしても凄いマルチリンガル。ホーさんが「夜景見ましたか?」と聞くので、「山肌と着陸前に少し見えた」と言うと、「あー、山肌は貧民窟の焚き火、着陸前は看板です。それは100万ドルの夜景じゃないです」と言って笑っている。看板はいいとしても、貧民窟の焚き火かよ。やっぱり10ドルの夜景だったのか。ホテルに向かう途中、ホーさんはずっと、ここには何がある、あそこには何があると説明してくれる。ホーさんの日本語は上手で問題なく理解できるのだが、なんだかおかしい。最初は何が変なのかはっきりしなかったのだが、すぐにわかった。ホーさんの説明は、例えば「あそこは、とても危ない場所です。それは、何故ですか?あそこは九龍城だからです」というように、自分で質問して、自分で勝手に答えるスタイルだった。世界・ふしぎ発見!のミステリーハンター竹内海南江だったら「あのあたりはー、とーっても危ない場所なんです。あのあたりはー、何故危ないのでしょうか?それではここでクエスチョンです」・・・「それはー、九龍城だからなんです」となるはずだった。きっと、ホーさんが日本語を覚えた時、そういう基本形で覚えてしまい、ずっとそのまま使っているのだろう。それはわかる。例えば私も機内食がどんな食べ物か聞く時、「What food is it?」と聞けばいいのに「What kind of food is it?」と余計な「kind of」を入れてしまう。中学性の時の英語のテキストに「What kind of food is it?」と書いてあったのをそのまま覚えてしまったので、「kind of」を抜かすととっさに文が出てこないのだ。しかし、とは言っても箸が転んでも可笑しい年頃の私は、ホーさんの日本語が気になって仕方が無い。「私は日本語が話せます。それは何故ですか。日本語を勉強したからです」、「香港にはフィリピンの人がたくさんいます。それは何故ですか?香港でメイドとして働いているからです」、「この店はお客さんがいっぱいいます。それな何故ですか?安くて美味しいからです」、、、すべてこの調子。友人たちも、同じことに気が付いていてバスの中は爆笑だった。みんな、ホーさんの言い回しが気にいって香港にいる間ずっと使っていた。日本に帰ってからも使っていた。そして、みんないまだに使っている。(続く)
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