SSブログ

シグナル8 - 後篇 [フィリピン]

(続き)
彼女の提示した最終的な選択肢は次の通り。①午後11時30分の飛行機で香港まで行く、②成田発マニラ行きは空席があるので普通運賃で買い直す、③旅行自体を諦める。馬鹿かーっ。私は悪魔に魂を売ることがあっても、若くて可愛い女性に魂まで売り渡すつもりはない。ちなみに、①の「「午後11時30分の飛行機で香港まで行く」だけ行って、どうしろって言うの?」って聞いたら、「向こうで頑張ってください」だって。。。君は本当に東証一部上場企業の社員か。まー、面白いから許すけどさー。若くて可愛い女性職員からの選択肢は飲めないので、私の方から二つの要求を提示し確認してもらうことにした。①他社便(その時点でキャセイはキャンセルになっていなかった)が飛ぶようだったら他社便に振り替える、②片道だけ成田発のマニラ行きを無償で提供し、かつ、私の持っている航空券の復路が無効にならないようにフィリピン航空も含めて調整・手配する。①は、そもそも他社便も飛ばないだろうから可能性は薄い。②はANAさんの努力で可能なので現実的にはこの選択肢しかないと思われる。ただ、私の航空券は行きと帰りの使用順序が規定されていて、順序どおりに使用しなければ無効になってしまう。すなわち、ANAの航空券は往きの羽田→香港、帰りの香港→羽田の順番で使用しなければならない。なので、往きの羽田→香港をパスして帰りの香港→羽田だけ使用することはできない。香港⇔マニラの航空券もしかり。。。私の要求を確認して戻ってきた若くて可愛い女性職員の回答は、どちらも駄目という回答だった。そうか。わかった。君は私に対して”No”と言う権限しか与えられていないようだ。私に”Yes”と回答できる権限を持っているスタッフと話をさせてくれ。若くて可愛い女性職員である君のことは変わりなく好きだ。しかし、恋愛と仕事はまた別の問題である。私は君に立派な社員になって欲しいので、あえて厳しことを言う。だが、この交渉が首尾よく終わったら、我々はまた元の恋人同士に戻れる、、、と深ーい妄想に入った。結局、彼女の上位の職員と話をして、同日夕方の成田発マニラ行きの空席を押えてもらった。そして、私の航空券の往きを使用しなくても、航空券自体が無効にならないように手続きしてもらえた。満足のいく対応に感謝し、さっきの若くて可愛い女性職員にも御礼方々、私が帰国した後の休暇の楽しみ方などについて話し合おうと思い、彼女を呼んでもらおうとしたところ、交代勤務で帰宅したとのことだった。そーかそーか、私に何も言わずに帰っちゃったのね。ゆっくり休んでね。そして、私は羽田空港から成田空港に向かったのであった。ちなみに、帰国後、成田発マニラ行きの航空券を手配してくれたスタッフに感謝を示すためにANAさんにお礼状を書いた。私は単なるクレーマーではないのだ。
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

シグナル8 - 前篇マレーシア航空 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。