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コンチネンタルブレクファースト [アメリカ]

12月24日、クリスマスイブの夜にシカゴに着いた。別においらジョン・マクレーンじゃないけど。空港はクリスマスやる気満々。空港から地下鉄で目的地に着くと街中はクリスマス一色。通りのイルミネーションやライトアップされた建物が眩しい。アメリカのクリスマスイブの割に人通りも多い。お腹が空いていたのでお気に入りのBBQレストランCARSON’Sに行ってベイビーバックリブのフルサイズを食べたら、満腹で動けなくなった。うううっ、楽しみにしていたピザが喰えん。仕方なく腹ごなしにホテルまで歩いた。ホテルの近くにはコンビニ、地元系のデリ、ハンバーガーショップやドーナツショップ、さっき喰えなかったピザ屋に怪しい中華料理屋、そして私にとって最も重要なカフェ付きの本屋があり言うことなしの便利なロケーションであった。ホテルにチェックインする時、今日の夜と明日の終日はホテルのレストランは休みだと言われたが、まったく問題ない。なんせ、このあたりは便利な場所なのだ。ホテルの高いレストランなんかでは晩飯は喰わんよ、とは言わなかったけど。翌日、クリスマスだがフィールド自然史博物館はやっていたのでティラノサウルスのスーを見に行った。フィールド自然史博物館でたっぷり一日遊んで、ホテルに戻った。今日こそはピザを食べようと思って、昨日、目を付けておいた近くのピザ屋に行ってみると閉まっていた。一度脳に食べたい物を描いてしまうと、なかなか諦められない往生際の悪さは生まれつきなのだ。ピザ屋を探してブラブラしているとピザ屋を発見、、、したが、ここも閉まっている。そう言えば人通りが少ない、というかまったくない。ようやく、危機的な状況に気が付いた。あたりを見回すと、お店らしきものはまったく開いていない。マンハッタンのクリスマスも閑散としているが、ここまでではなかった。デリは開いていたし、一部のレストランはクリスマス料金でバカ高かったが飯が喰えた。特にチャイナタウンはすべて営業していた。ロサンゼルスもそうだった。ところが、ここシカゴのクリスマスは夜の7時前だというのに人が歩いていない。車の通りも異常なほどに少ない。薄々わかっちゃいたんだが、ここまでとは。。。慌てて、食料の確保に動いたが後の祭り。レストランはもとより、マクドナルド、地元系のデリ、セブンイレブン、ダンキンドーナツはことごとく閉店。しかたなく、ブルーミングデールズやメイシーズなどのデパートにも行ってみたが既に閉まっていた。しまったなー。「アメリカのクリスマスはみんな家族と過ごすから日本みたいにレストランが混むことはないよ」とか偉そうに話していたことが恥ずかしい。しばらく、歩きまわったが、あまりの寒さに歩くのが辛くなり、タクシーを探す。が、しかし、今度はタクシーが捕まらない。ようやくタクシーを捕まえて運転手に聞いても食物が手に入る場所は見つからなかった。シカゴの鉄道の駅にも行ってみたが全滅。空港に行けば、とも考えたがさすがにそこまでするのも面倒だったのでホテルに戻った。ホテルでこのあたりに食物が手に入る場所を知らないか聞いてみたが、瞬時に「No」の答え。結局、この日は晩飯を喰わず、ミニバーにあったナッツをお摘みにビールを飲んで、ふて寝した。お腹が空いてなかなか寝付けなかった。翌朝はお腹が空いて目が覚めた。ホテルのロビーに降りると昨晩とは打って変わって人の気配が濃厚である。朝食を食べにホテルの外に出たが、通りはいつもの賑やかさが戻っていた。なんだか、夢を見ているようで不思議な気分だった。いかんいかん、腹が減って幻覚が出ているに違いない。ホテルの横にあるカフェに入った。この朝ばかりは、いつもなら「こんなにボリュームが無くても」と文句を言いながら喰っているコンチネンタルをありがたく平らげた。コンチネンタルブレクファーストが物凄いボリュームなった背景には、きっとこんな物語があったに違いない。
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