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安全な席 [飛行機]

以前、同僚と出張で飛行機に乗った時、チェックインする前に同僚に非常口席かバルクヘッドが空いていたらシートを変えてもらおうと思うが一緒でいいかと尋ねた。すると、彼は、「安全な後部のトイレの前がいい」と言う。私にとって、後部のトイレの前は最悪の席の一つだったので、「後部のトイレの前って安全なの?」と聞くと、JALの御巣鷹山の事故の時、助かった人は後部座席に座っていたらしいというのが彼が安全だと言う根拠だった。さらに、その同僚は、「ブラックボックスは後部のトイレに設置されているんだ」と言い出した。うーん、御巣鷹山の事故の詳しいことは知らないのだが座った座席が安全か安全でないかとうのはダメージを受ける部分によって異なるはず。多分、御巣鷹山の事故ではダメージを受けた部分が後部座席に有利な状況だったか、助かった乗客が特別幸運だったのだと思う。また、確かにブラックボックスは後部のトイレに設置されているが、衝撃を最も受けにくいトイレ上部の特別な場所であって、後部のトイレ周辺が安全な場所、という意味ではない。私の理解では、事故が発生した場合、どの席も同じ確率で危険なのだ。私は同僚に「そんな事を気にするより、ダイエットした方がいいぜ」と言うと、彼は、「関係ないじゃん」と一笑に付した。いやいや、それが関係があるのだ。飛行機のシートの強度は前方に16G、下方に14Gの力が加えられても壊れない強度が求められる。前方に16Gの力が加えられても壊れない強度があるということは、前方向に体重の16倍の力がかかっても壊れないという意味だ。下方に14Gの力が加えられても壊れない強度があるということも、下方向に対して同様だ。そして、この強度の基準に使われている体重が実は170ポンド(約77.11Kg)なのだ。シートに10Gの力が前方向に加わると、基準体重の人の場合、約771Kg!(77.11Kg x 10G = 771.1Kg)の衝撃を受ける計算になる。しかし、体重57Kgの私の場合、570Kg(57Kg x 10G = 570Kg)の衝撃しか受けない。この200Kgの差は大きいと思うけど、、、と説明すると納得した。結局、彼は私と一緒に非常口席に座った。ちなみに、その同僚の体重は95Kg。それから彼は、何故か飛行機に乗る前だけダイエットするようになった。。。
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