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タイの切り屋 [タイ]

私のメインのモバイル端末は相変わらずガラケー。スマホはGalaxy S4とiPhone 4を持っているが、通話とメールがほとんどなのでガラケーで事足りる。ただ、海外に行く時はSIMアンロックのGalaxy S4とiPhone 4を持参する。SIMアンロックのスマホは、現地でプリペイドSIMが安く購入できるので便利である。3、4日であれば、国や使い方にもよるが、SMS、通話、インターネットのすべてを普通に使用して1,000円以下で済む。カンボジアやラオスでさえ現地でプリペイドSIMを購入して自分のスマホが使えるのだ。しかも、ほとんど設定が不要である。インターネットを使用する場合はAPNの設定は必要だが、通話とSMSだけだったらSIMを挿して再起動するだけで使えてしまう。さらに、いろいろなプロモーションがあって、1日SMS使い放題とか、度数ボーナス加算、、、などがあってとてもお得なのだ。しかし、今、一般的に普及しているSIMのサイズはmini SIM、micro SIM、nano SIMの3種類である。私の持っているデバイスで言うとmini SIMは普通のガラケー、micro SIMはiPhone 4とGalaxy S4、そして、私は持っていないがいPhone 5系はnano SIMらしい。最近は東南アジアでもmicro SIMやnano SIMを比較的よく見るようになった。ほんの数年前まではmicro SIMが手に入らず、mini SIMしか売っていなかった。しかし、SIMカードはサイズこそ違えど、ICチップのサイズが同じなので、ICチップの周囲のプラスチック部分を上手く切ってやれば使えてしまうのだ。今、私はSIMカッターを持っているので、mini SIMしか手に入らなければ、自分でmini SIMをカットしてmicro SIMにすることができる。以前は「切り屋」と呼ばれるSIMカードを専門にカットしてくれる商売があった。今、私が持っているiPhone 4は、3年くらい前にバンコクのMBK(マーブンクローンセンター)の4階で、日本円で7万円くらいで買った。iPhone 4と一緒にプリペイドのmini SIMも一緒に購入し、カットしてくれと頼むと、向こうに”切り屋”がいるから、SIMカードを切ってもらってから、もう一度ここに来い、と言われた。”切り屋”のところにプリペイドのmini SIMカード持って行き「iPhone 4」と言うと、私が持っていたSIMカードをひったくるように奪い取り、ニッパとはさみで大胆に大枠を切って、カッターで少しバリを削り、一度、micro SIMの型に嵌めて切り具合を確かめた後、最後にやすりで形を整えて終了。多分、2分はかかっていないと思う早業。切り屋が「50バーツ」と言うので50バーツを払う。こんなので大丈夫なのかなー、と切ってもらったSIMカードを持ってiPhone 4を買った店に持って行くと、店員が切ってもらったばかりのSIMカードをiPhone 4に挿入。見事一発で入った。切り屋の技量見事である。”手仕事にっぽん”ならぬ”手仕事ばんこく”に認定してやる。あとは店員が全部やってくれて、ちゃんと使えるようになったiPhone 4を受け取った。MBKのエスカレーターを降りながらモバイルデータ通信をオンにしてSafariのアイコンをタップすると、おおっ、ちゃんと街中でインターネットが使えるではないか。回線が3Gだからちょっと遅いけど全然問題ない。一応、SMSと通話が使えるか確認しなければいけない。片っぱしから、バンコクの知り合いの女性にSMSを送信したり、電話をかけたりしてみた。ちゃんと繋がる。断っておくが、女性はみんな若くて綺麗である。男性の友人も少しはいるが、女性にだけ電話をかけたのは、ちゃんと理由があるのだ。バンコクの街中はとても賑やかである。雑音が多い中で、低音の男性の声は聞き取りにくいはず。そこで、高音で比較的聞き取り易い女性の声で確認したほうが良いに決まっている。非常に理にかなっているのである。。。今では、バンコクでは切り屋は見なくなってしまった。他の国でも、携帯ショップなどへ行くと、SIMカッターで「バチコン」と簡単に切ってくれる。それはそれでいいのだか、なんだかちょっと寂しい感じがする。
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スバンとセパン [マレーシア]

タイのコー・サムイに行く時、マレーシアのクアラルンプールを経由して行ったことがある。普通はバンコク経由で行くのだが、ちょっと目先を変えてみた。行きは経由地で1日近く時間があったのでクアラルンプールに一泊した。翌日、ホテルで送迎を頼んで空港に向かった。クアラルンプールには大きくは2つの空港がある。現在の国際空港であるクアラルンプール国際空港はセパンという場所にある。一方、昔の国際空港であったスバン空港は今では国内線とタイやシンガポールへの近距離の国際線が発着している。初めて、マレーシアに行った時はスバン空港が日本からの玄関口だっただった。当時のクアラルンプール国際空港であったスバン空港は、スルタン・アブドゥル・アジズ・シャー空港と言った。赤い彗星的な名前が格好いい空港である。空港ターミナルを一歩出るとヤシの木が植えられていて南国ムード漂う空港だった。その後、セパンに巨大な国際空港ができてしまい、国際空港の機能はセパンに移ってしまった。クアラルンプールのダウンタウンからはスバン空港の方が近い。外の風景をボーっと眺めながら空港送迎用の車で空港に向かうと空港が見えてきた。しばらく走ったが、いっこうに近づいた感じがしない。きっと、空港自体が非常に大きいからそう感じるのだろう。しかし、、、これスバンか?セパンに来てないか??軽く焦って運転手に「ちゃんとスバンに向かってるいのか」聞いたら「いや、セパンに向かっている」と答えが返ってきた。やっはり。運転手にセパンではなくスバンに行ってくれと言っても、「ホテルではセパンと言われているからこれでいいんだ」と答えるではないか。良くない。行きたいのはスバンだと言うと、携帯電話でどこかに電話して何かを話した後、私に飛行機は何時だと聞くので、「まだ3時間近くあるよ」と言うと、ようやく反対方面にUターンした。そこから約1時間で目的のスバン空港に着いた。南国なのに何故かヒヤヒヤものである。私が車を降りる前に運転手は得意げな顔をして「どーだ、時間通り着いただろう」と、自分の手柄のよな顔で自慢げに言うのである。いやいや、それは私が、こんなこともあろうかとフライトの5時間前にホテルを出たからだ。さらに「おまえはついてるよ」と言っていたが、違う空港に行きかけて飛行機に間に合うんだから確かについている。でも、おまえがそれを言うなよ。しかし、原因が運転手にあるのか、ホテルにあるのか、はたまたおいらにあるのかわからんが、文明国の紳士であるおいらは、一応、運転手にチップを渡したのである。
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Hotel California [フィリピン]

Hotel Californiaという名前のホテルは世界中に沢山あるようである。Agodaとかで検索すると、もの凄い数がヒットする。何もそんな名前を付けなくても、、、と思うのだが、思っていながらも何故か泊まってしまうホテルカリフォルニア。今まで3つのホテルカリフォルニアに泊まった。1つはバンコクのスクンビットのソイ30にある安宿。深夜遅い時間にバンコクに到着したので1泊寝るだけ。安い割に意外と良かった。もうひとつはセブのマクタン島にあった、これも安宿。ここも、価格が安いなりのパフォーマンスで悪くはなかった。もう一軒は、フィリピンのパンパンガ州Angeles cityにあるホテルカリフォルニア。まー、ここも宿泊費は格安。ただ、ホテルの建物は古い上、お世辞にも部屋も綺麗とは言い難い。小学校の時に友達の古い家に遊び行った時、亡くなったお婆さんの部屋に入っちゃった感じがする。場所もメインストリートからかなり離れていて、周囲には何もない。このホテルの1階に2、3台のビリヤード台があって、その横にバーカウンターなどもあった。まだ、昼間だったせいか誰もビリヤードをしていなかった。そういえば、The Magicianという異名をとったビリヤードの世界チャンピオン、エフレン・レイエスはAngeles cityの出身だ。まー、私にナインボールを突かせたらエフレン・レイエスといい勝負なのだろうが、いかんせん彼がいないのでそれを証明することができずに誠に残念であった。暇になったので、ビリヤード、、、はせずにショッピングモールに行って遅い昼飯を喰い、メインストリートにあるパン屋でおやつを食べたりしていると、もう夕方である。早めの晩飯を喰い、ホテルに戻ってロビーに入ると、何か昼間と雰囲気が違う。夜だからカウンターで酒を飲んでいる韓国人がいたり、ビリヤードをやってる男女がいたりするので、昼間と雰囲気が違っていておかしくはないのだ。しかし、なんとなく照明の明かりがエッチな雰囲気なのだ。あたりを見回すと、赤、青、黄、金、銀、、、と派手な色のドレスを着た現地の若い女性がたくさんロビーに座っているではないか。エッチな雰囲気はこれね。しかし、何してるんだろう、、、と純粋に学術的な興味を持って、ホテルのフロントにいたスタッフに聞いてみた。はっきりと断っておくが、別に若い現地の女性に興味があったわけではない。何故、夜の帳にエッチな照明が煌めくホテルのロビーに派手なドレスを着た若い女性がたくさんいるのか、ということに興味があったからである。スタッフの説明によると、バーカウンターで一杯奢ると、ビリヤードの相手をしてくれる。ふーん、彼女たちは相当ビリヤードが上手なのか。そして、気にいったらホテルにお金を払うと、次の日の朝まで彼女を好きにできる。ふんふん、彼女たちはこのあたりの観光ガイドだったんだ。。。私は観光ガイドなど不要である。しかし、私のビリヤードの腕を軽く見せておくのも悪くない、と考えビリヤードだけ相手をしてもらおうと思って、たくさんいる女の子のうち、一番綺麗な子にビリヤードのお手合わせをお願いした。彼女はオレンジジュース一杯でOKしてくれた。私は、あくまでも、急にビリヤードがしたくなっただけである。下心など一切ない。彼女の名前は「Angel」。Angeles cityのAngele。港のヨーコ、ヨコハマ、ヨコスカみたい。名前は本名か聞いてみると、本名じゃないって。歳は「19」。若いねー。別に、いろいろ聞いたのはエロおやじの悲しい性ではなく、勝負をする上で必要な措置なのだ。彼女に勝った後で、「緊張していたから負けた」とか言われるのも癪なので、彼女の気持ちをほぐす意味も含まれているのだ。「彼氏はいるの?」と聞いてみると、彼氏はいないらしい。ほーっ。別に変な意味で聞いたのではない。どれくらいビリヤードに賭けているかを確かめるために聞いたのだ。彼氏なんぞにうつつを抜かしているとビリヤードがおろそかになってしまう。私と手合わせするのなら、それくらいの覚悟が必要なのだ。「しかし、きみ胸が大きいね♡」と言うと、「ベッドで確かめてみたら♡♡」と。うううっ、そうではないのだ。胸が大きいとショットの時に邪魔になるので、私が彼女を打ちのめした後で言い訳に使われるのが嫌だった。”大きい胸を負けた時の言い訳はするなよ”と遠まわしに注意しただけなのである。なんだか、フィリピンパブの様相を呈しており、変な方向に行きかけてきたのでビリヤードを始めることにした。最初のゲームは彼女のショットから始めた。しかし、彼女のショットを見る限り、お世辞にも上手とは言えない。どっちかというとヘタ。彼女に聞いてみても、「ビリヤードは、そんなに上手じゃないよ」と言っていた。なんだ、それなら、君が1ゲーム勝つごとに、奥にいる娘全員に一杯づつご馳走するよ、と言うとみんな喜んでビリヤード台の周囲に群がってきた。結局、ナインボール7ゲームの熱戦は私の3勝4敗で幕を閉じた。この3勝4敗というところがミソなのだ。普通なら私が全勝するのは火を見るよりも明らかである。しかし、それでは大人げない。かといって、全部負けてあげるのはわざとらしすぎる。そこで、3勝4敗なのである。それにしても今晩は疲れた。疲れたのは、ビリヤードのことだぞっ。
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パスポートのスタンプ [旅]

唐突だが海外旅行が大好きだ。日本国内を旅行することはほとんどない。極端な言い方をすると、移動手段が飛行機で、パスポートに出入国のスタンプを押してもらえることが私の旅の定義である。なので、パスポートにスタンプを押してくれなくなった香港とマカオには興味がなくなってしまった。以前は、2泊3日で香港に行って、意味もなく香港とマカオの間を何回もフェリーで行ったり来たりしていたものである。ヨーロッパにも興味がない。ヨーロッパに行って各国をたくさん周っても、シェンゲン協定により国境審査をしないので思ったほどスタンプが貯まらないからだ。友人がパスポートの有効期間内で全部のページをスタンプでいっぱいにして、審査欄のページを追加してもらったという話を聞いて羨ましかった。前回のパスポート有効期間内でパスポートの審査欄をいっぱいにしようと試みたが全然ダメだった。そこで、今回は最初からフルスロットルですっとばして、毎月のように海外に行っている。酷い時は毎週のように行く月すらある。それでも効率が悪いように思えたので、極力、経由便を利用して経由した国で無理して出入国するという作戦を敢行している。これだと、目的地とは別の国を1ヵ国経由すると単純にスタンプが倍になる。しかし、飛行機が経由地に到着するのが遅れたりすると、この作戦が非常に危険なのである。まだこの作戦を実施して乗り継ぎ便に乗り遅れたことはないが、空港職員の先導で何度か飛行機まで猛ダッシュするはめになった。箱根駅伝の白バイに先導される山の神・柏原竜二みたいでちょっと格好いいのだが、意外と心臓への負担とリスクが大きかったりするのだ。そして、私は東南アジアのほんの一部に羽ばたくスーパーサラリーマンなので、日本での出入国の時間を短縮するために自動化ゲートの利用登録をしている。ゴールデンウィークの時など激しく混雑している出入国カウンターの横にある自動化ゲートを一般旅行者たちの物見高い視線と羨望の眼差しの中を、”はいはいはいはい”、”スルスルスル”と通って行く様はまさに私のようなステータスにこそふさわしい。しかし、自動化ゲートを通ってしまうとスタンプを押さなくてもよくなってしまうが、それはよくない。結局、迅速に自動化ゲートを通り過ぎた後、わざわざ審査官のところまで行ってスタンプを押してもらっている。1つのスタンプでも取りこぼすまいと貪欲なのだ。ビジネスと同じで、結局最後は”しぶとさ”とか”貪欲さ”が決め手なのだ。しかし、なんだか本末転倒である。あと、私の場合、経由地にソウルと台北を利用することが多いので、パスポートが韓国と台湾のスタンプばかりになってしまいスタンプの新鮮味に欠けてくるという欠点は否めない。とはいえ、今のところ着実にスタンプを増やしているのだ。
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ベトナムドン [ベトナム]

ベトナムの通貨単位は”ドン”。今だと1ドンは約0.005円、日本の1円は約200ドン。千円だと20万ドンとかになってしまう。初めてベトナムに行った時は、確か1円は約130ドンだった。ドンは、ちょっとした支払いで大きな額になってしまうのでとても厄介だ。空港で日本円を両替すると50万ドン、20万ドン紙幣とかを受け取るので混乱する。こっちはドンに慣れないので、よく支払いの時に間違えてしまう。ベトナムのタクシーメーターが、これまた厄介で千ドン単位で表示される。よく支払いの時にタクシー運転手と揉める。初めてベトナムのホーチミンに行った時、ホテルからドンコイ通りまでタクシーで遊びに出かけた。目的地に着いた時、タクシーメーターが「150.0」と表示されていた。しかし、持っていた一番小さいお札は1,000ドン紙幣だったので、1,000ドンを渡して「お釣り」と言ったら何かを訴えてくる。ベトナム語がわからないので困っていると、左手でタクシーメーターの数字を指さし、タクシーメーターの数字の後に、右手の親指と人指し指で丸を3回作った。あー、なるほど。メーターの150.0は150万ドンってことね。さすがは東南アジアを駆けまわる国際スーパーサラリーマンの私。ベトナム人運転手のジェスチャーの意味を瞬時に理解し、ポンと150万ドン払って、釣りはいらねーぜ、と不敵な笑顔でタクシーを降りた。ドンコイ通りを散策し、露天のプリンを買い食いし、ミネラルウォーターを購入してホテルに帰ろうとしてタクシーを止めて乗り込むと日本語が話せる運転手だった。運転手は、こっちが何も聞いていないのに急に「そのホテルまでは、だいたい30万ドン」とか話かけてくる。さっきのタクシーは150万ドンだったので30万ドンだったら得じゃんと思い、「30万ドンしか払わないよ」と言うと、ニコニコしながら「オーケー、オーケー」と答える。しめしめ、と思ったが、さっきのタクシーと同じ距離で1/5の料金でいいとか言ってるが、降りるときに吹っかけてくるんだろう。そんな手はお見通しだ。おいらは伊達に東南アジアを旅行しまくってるわけじゃねーんだぜ。なめんなよ、ケッ、と心の中で呟きながら悪徳タクシー運転手に目に物見せてくれるとばかりに、料金を払う時を今や遅しと待ち構えていた。ホテルに着くと運転手は「30万ドン」と言う。ありゃ、なんだ、正直な運転手じゃん、と思い30万ドンを渡してタクシーを降りた。ホテルの部屋に戻って、ひと眠りした後、晩飯を喰いに外に出かけようと思い、財布の中のドンを数えてみた。しかし、想定していた所持金よりかなり少ないことに気が付いた。あれっ、どっかで落とした?こういう場合は冷静になれ。使った場所は限られているからすぐ思いだせるはずだ。昨晩、空港で2万円を両替して約260万ドンを受け取った。空港からホテルまでは無料送迎だからお金を使ってない。使ったお金はホテルからドンコイ通りまでの150万ドンとプリンとミネラルウォーターで5千ドン、帰りのタクシーが30万ドンだから、使ったのは180万5千ドン。残りは約80万ドンで合ってるな、、、って、あれっ、行きのタクシー150万ドン?そんなことはない、間違えた。冷静に考えるとメーターの「150.0」って150.0 x 1,000だから15万ドンじゃんか。10倍払っちゃった。言えよタクシー運転手!そしてそして、ちょっと待て。行きのタクシーが15万ドンで帰りのタクシーが30万ドン。。。そうか、帰りの運転手がボッてたのか。何だか、凄い腹が立つ。ホーおじさんよ、こんなことでいいのか。いっそのこと気が付かなきゃ良かった。
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マレーシア航空 [マレーシア]

今、世界中を賑わせているマレーシア航空。個人的にはサービスのクオリティが高いので非常に好きだ。若くて綺麗な女性との比較となると、若くて綺麗な女性の方が好きだが。機内サービスが良いこともあるが、クアラルンプールのラウンジが素敵だ。ビジネスクラスラウンジしか利用したことがないが、とてつもなく広い上に提供される食事や飲み物のクオリティも高い。麺類はその場で作ってくれるし、スィーツ類も豊富だ(スィーツが美味しいかどうかは別の話)。ただ、定時発着率とかの運用の質は極端。成田発は非常に発着が正確。成田発で大きな遅延があった記憶はほとんど無い。ただ、それ以外ではガンガン遅れるイメージがある。何か日本政府がマレーシア政府の弱点を握っていて、日本に対してだけはちゃんとやれっ、とチェックされているからなのか。それともただ単に熱帯雨林気候の国の航空会社なので会社自体がポワーンとしているのだろうか。遅延くらいならまだ良いが、海外の発着で欠航にも遭遇したことがある。バンコクの帰りクアラルンプール経由で成田に帰る予定だったが、バンコクからクアラルンプールまでの便が欠航になった。朝6時にバンコク発だったので、ホテルを夜中の3時に出て、空港に4時前に到着したが、その時点ですでに機材の不良で欠航が決まっていた。チェックインカウンターに行くと、次の9時前発12時着の便でクアラルンプールに行ってくれと言われた。しかし、11時にクアラルンプールから成田行きに乗り継げないので、他社便でも、直行便でもいいから変更してくれないか頼んでみたがダメ。成田行きも変更になるので時刻を確認するとクアラルンプール23時半発、成田が朝7時半着。なんだよ、クアラルンプールで11時間も潰さなきゃいけないのか。軽くクアラルンプールでメシでも喰ってくるか、と男らしいプランを捻り出す。バンコクの空港でも時間をもてあまし、なんとかクアラルンプールに到着。空港から出て屋台で麺でも喰うというプランAは、ちょと疲れていたので外に出るのを諦めた。決して外が暑いから、エアコンの良く効いた室内に留まりたいということではない。明日、早くも会社に行ってバリバリ仕事をしなければいけない私が疲れを残してはいけない。私のバリバリ仕事が会社の業績に直結してしまうスーパーサラリーマンであるが故の苦渋の決断である。男らしさに欠けるとか、欠けないとかの議論はポイントがズレているとしか言いようがないのだ。しかたがないのでプランBで行こう。私くらいになると常にコンティンジェンシーを想定したプランを持っているのだ。プランB、そう、ビジネスクラスラウンジで11時間滞在2食+おやつ+間食三昧だ。Wi-Fiも使えるぞ。ターミナル内にはマッサージもあるし。結局、ラウンジでたらふく喰い、機上の人になった後も機内食のサテをしこたま喰って、寝てる間に成田に着いた。
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シグナル8 - 後篇 [フィリピン]

(続き)
彼女の提示した最終的な選択肢は次の通り。①午後11時30分の飛行機で香港まで行く、②成田発マニラ行きは空席があるので普通運賃で買い直す、③旅行自体を諦める。馬鹿かーっ。私は悪魔に魂を売ることがあっても、若くて可愛い女性に魂まで売り渡すつもりはない。ちなみに、①の「「午後11時30分の飛行機で香港まで行く」だけ行って、どうしろって言うの?」って聞いたら、「向こうで頑張ってください」だって。。。君は本当に東証一部上場企業の社員か。まー、面白いから許すけどさー。若くて可愛い女性職員からの選択肢は飲めないので、私の方から二つの要求を提示し確認してもらうことにした。①他社便(その時点でキャセイはキャンセルになっていなかった)が飛ぶようだったら他社便に振り替える、②片道だけ成田発のマニラ行きを無償で提供し、かつ、私の持っている航空券の復路が無効にならないようにフィリピン航空も含めて調整・手配する。①は、そもそも他社便も飛ばないだろうから可能性は薄い。②はANAさんの努力で可能なので現実的にはこの選択肢しかないと思われる。ただ、私の航空券は行きと帰りの使用順序が規定されていて、順序どおりに使用しなければ無効になってしまう。すなわち、ANAの航空券は往きの羽田→香港、帰りの香港→羽田の順番で使用しなければならない。なので、往きの羽田→香港をパスして帰りの香港→羽田だけ使用することはできない。香港⇔マニラの航空券もしかり。。。私の要求を確認して戻ってきた若くて可愛い女性職員の回答は、どちらも駄目という回答だった。そうか。わかった。君は私に対して”No”と言う権限しか与えられていないようだ。私に”Yes”と回答できる権限を持っているスタッフと話をさせてくれ。若くて可愛い女性職員である君のことは変わりなく好きだ。しかし、恋愛と仕事はまた別の問題である。私は君に立派な社員になって欲しいので、あえて厳しことを言う。だが、この交渉が首尾よく終わったら、我々はまた元の恋人同士に戻れる、、、と深ーい妄想に入った。結局、彼女の上位の職員と話をして、同日夕方の成田発マニラ行きの空席を押えてもらった。そして、私の航空券の往きを使用しなくても、航空券自体が無効にならないように手続きしてもらえた。満足のいく対応に感謝し、さっきの若くて可愛い女性職員にも御礼方々、私が帰国した後の休暇の楽しみ方などについて話し合おうと思い、彼女を呼んでもらおうとしたところ、交代勤務で帰宅したとのことだった。そーかそーか、私に何も言わずに帰っちゃったのね。ゆっくり休んでね。そして、私は羽田空港から成田空港に向かったのであった。ちなみに、帰国後、成田発マニラ行きの航空券を手配してくれたスタッフに感謝を示すためにANAさんにお礼状を書いた。私は単なるクレーマーではないのだ。
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シグナル8 - 前篇 [フィリピン]

去年の夏、羽田空港から香港を経由しフィリピンに行った、いや正確には”その経路で”行く予定だった。早朝便だったので、高鳴る胸の鼓動を抑えて、始発電車で羽田空港に向かった。出発フロアーに上がると何か険悪な感じをヒシヒシと感じる。経験上、飛行機の遅延、キャンセル、または大量中国人の跋扈であることは察知できた。チェックインカウンターに行くと、案の定、遅延だった。香港に物凄く大きな台風が来ていて飛行機が着陸できないらしい。以前、香港で「シグナル8」という台風警報に接したことがあった。基本的に学校がお休みになり、仕事もしてはいけないらしい。証券取引所やタクシーなどもストップしてしまう。チェックインカウンターで「シグナル8ですか?」と聞くと、「はい。定刻午前8時55分発の全日空1171便は午後11時30分に変更しました」と明るい声が返ってくる。おおっ、若くて可愛い全日空職員ではないか。偶然ですな。私は、本当は綺麗な女性がいいのだが、若くて可愛い女性でも仕方ない。彼女のたってのお願いであれば2時間半くらい問題ないですよ、と格好よく、かつ大人らしい余裕のある反応を示した。さらに彼女は私に1万円の入った封筒をこっそり渡すではないか。おいおい、見損なうな。おいらは金で自分の体を売り渡すような男ではない。しかし、君がそこまで私のことを思うのであれば、その一図な気持ちを無にするのは私の本意ではない。一旦、このお金は預かっておき、羽田エクセル東急ホテルの予約を入れるけどいいね、、、と妄想していたら、彼女は「いえ、午前11時半ではなく、午後11半。”にじゅーさんじさんじゅっぷん”です」とはっきりとした発音で言った。いやいやいや、私は今日、香港で香港18時発PR307便に乗り継いでマニラに行くんだぞ。乗り継ぎできないじゃん。確かに、天災なので航空会社には補償の責務は生じない。本来必要の無い”お詫び”の1万円を渡したよね。14時間35分後とはいえ代替便も用意してるよね。さらに、言いたくは無いが乗り継ぎ便にしたのは、あなたの勝手よね。しかも、アライアンスが異なる他社便。通しで全日空便、せめてスターアライアンスの航空会社便であればなんとかしたのにー、ぷんぷん。東証一部上場企業で、1952年12月27日設立の歴史を誇り、2012年3月期の連結売り上げが1兆4千億円を超える日本を代表する航空会社の一つであるANAホールディングス株式会社としては、法律的、かつ道義的に必要以上のことをやってるよね感をぷんぷん臭わせながら私に迫ってくるのであった。(続く)
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麗しのドナウ川 [ハンガリー]

何故か東欧の旧社会主義圏の国の名前にキュンとする。もう、旧社会主義圏が崩壊して存在しないから。ドイツの東側を除くと、一度だけ旧社会主義圏のハンガリーを旅した、いや行ったことがある。世界一周航空券を購入して旅に出た時、無理やりハンガリーに3日間だけ寄る旅程を作った。なんでハンガリーか、という命題は非常に複雑である。子供のころ見た「世界の鉄道図鑑」みたいなカラー図鑑にハンガリーの素敵な路面電車が出ていた。いや、正確には、ソ連だったか、ハンガリーだったか、ポーランドだったか覚えていない。が、その路面電車は間違いなくハンガリーのだ。あと、ドナウ川。見たこともないのに子供のころから知っている川で、なんとなくハンガリーとともにドラマチックな生い立ちが感じられるこの川を見てみたいと思った。日本を発って、ソウル、香港、マカオ、シンガポール、バンコクと周って、バンコクからフィンランドのヘルシンキを経てハンガリーのブダペストに到着。しかし、お金を節約するために香港の空港のベンチで寝た時、運悪くエアコンのまん前だった。そこで酷い風邪をひいてしまったのだ。高い熱が続いたが気分が高揚していたのと、マカオ、シンガポール、バンコクの暑いところを廻っていたため、なんとか持ちこたえていたが、真冬の北欧から東欧に入ったとたんにダウンしてしまった。なんとか、ホテルにチェックインした後のことはほとんど覚えていない。気が付いたら丸二日半寝てしまって、すでに三日目の夜中の1時。目覚めた時はビックリした。自分が、どこにいて、何をしていたのかまったくわかっていなかった。意識が戻って記憶を辿ると、8時間後の9時の飛行機でフランクフルトに出発することを思い出した。あー、危なかった。気が付いて良かった、、、って、あれっ、路面電車は?ドナウ川は??深夜だが、せめて、ドナウ川だけでも見に行こうかとも思ったが、体調のことがあるので先のことを考えて止めた。結局、朝5時まで待って、ホテルでタクシーを呼んでもらい、ドナウ川をタクシーの中から一目見て空港に向かうことにした。空港に行く途中で、路面電車も見ることができた。路面電車はとても素敵だった。朝ホテルを出るとき、レセプションにいた青い目の若くて綺麗な女性スタッフが、朝早くて朝食を摂れない私を憐れんでサンドウィッチを持たせてくれたのは嬉しかった。私の若くて綺麗な女性好きはこの時から始まったのだ。決して、根っから好きな訳ではない。
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手ぶらで海外 [マレーシア]

たまーに、手ぶらで海外に行ってみたくなる。あまり、意味はないのだが、なんとなく”海外旅行通”になったような気がして、心が昂ぶるから。初めて手ぶらで行った海外はマレーシア。クアラルンプールに直行便で3泊4日だった。マレーシアというと、それまではシンガポールからバス、または飛行機でしか行ったことがなかった。所持品はパスポート、航空券、ホテルのバウチャー、財布、携帯電話(当時はスマホがなかった)のみ。しかも、季節は春なので半袖Tシャツにジーパンという軽装。なんだか凄く男らしい。成田のチェックインカウンターで若くて綺麗な女性の職員に「お預けの荷物は?」と聞かれ、「何もありません」。男らしい。「あれっ?機内持ち込みのお荷物は?」「一切ありません」。非常に男らしい。チェックインカウンターを後にするおいらを旅の神のように崇める若くて綺麗な女性の職員さんたちの視線、、、などは全く無かったのだけれど。。。飛行機に乗り込むと機内は寒い。毛布を2枚借りて凌ぐ。長袖持ってくればよかった。いやいや、おいらは手ぶらで海外に行くんだ、と萎えかけた男らしさを取り戻す。そして、クアラルンプール到着。空港の外に出ると雨が降っているが十分暑い。手ぶらで男らしいおいらにぴったりの熱帯雨林気候じゃないか。タクシーでホテルに向かったが、タクシーの中が非常に寒い。飛行機の中より寒いくらいだ。ホテルに着いてチェックインしたがホテル内部は予想通り寒い。部屋もエアコンを停止できず寒い。停止できないのは困ったもんだ。しかし、男らしいおいらは、細いことは気にせず、まずは、ホテルの外に出て散策、、、と思ったがかなり強い雨が降っている。フロントで傘を借りようと思ったら、全部出払っていて無いらしい。男らしく、このまま雨の中に飛び出すか、、、と思ったが、良く考えると着替えがない。しかたなく、ホテルに売店があったので傘を購入した。ついでに、ホテルの名前入りの防水加工のパーカーのようなものも購入した。これで濡れても平気だぜ、と若干スポイルされかけた男らしさが戻る。バケツをひっくり返したような激しい雨で、しかも蒸し暑い中を1時間ほどブラブラしてホテルに戻ると、靴はズブズブ、Tシャツは汗まみれ。相変わらずホテルのロビーは寒い。風邪をひいてはいけないので、やはりホテルの売店でTシャツを1枚購入。。。結局、帰る日までに着替えのTシャツを2枚購入した。そして、こちらに来て購入した着替え一式を捨てて帰るのが惜しくなり、小さめのデイバッグを買って、それに着替え一式を詰めて日本に帰る準備をした。とどめに空港で友人のお土産にタバコを2カートン(もちろん、国産タバコ1カートン、海外タバコ1カートン)購入して、颯爽と男らしく日本に戻った。結局、成田空港に着いた時は荷物が増えていて、いつもと変わらない姿になっていたのである。
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鉄道 [フィリピン]

マニラの南側、アラバンというところにフィリンベスト・シティという街がある。ビジネスセンターやショッピングモールが立ち並ぶフィリピンらしくない良く整備された街である。新しくて綺麗なホテルが多くあり、しかも比較的安く泊まれる。しかし、マニラのダウンタウンからは少し離れていてタクシーで30分くらいかかる。ホテルでパブリックタクシーを頼んでもなかなか来てもらえず白タクしか捕まらない。白タクだとパブリックタクシーの二倍くらいかかるので急いでいる時しか使いたくない。一度、ジープニーを使ったが、ぎゅうぎゅう詰めで約1時間はちょっとキツイ。私の席の両側と向かい側が若くて綺麗な女性だったら話は別だが。。。なんかいい方法はないものか、ホテルの若くて綺麗な受付の女性に聞いてみた。すると、「私が車で送ってあげてもいいわよ」、なんてことは言わず、本数は少ないけどパサイやエドサなら鉄道で行く方法もあると教えてくれた。おおっ、フィリピンではLRTとかMRTしか乗ったことがないので、良いではないか。と、教えてもらった駅に向かった。若くて綺麗な受付の女性は「すぐ近く」と言っていたが、全然近くないじゃないか。少し迷ったこともあって1時間くらい歩いて到着した。しかし駅舎はボロボロで電車が走っているか怪しい。駅員らしき者はいない上、切符売り場らしき窓口もない。しかし、人はいる。ホームを覗いてみると子供たちがトロッコで遊んでいるではないか。もう少しズンズン進んでみると、黒板に手書きで時刻表が書いてある。1~2時間に1本くらい電車があるではないか。若くて綺麗な女性を探してパサイ方面に行く方法を聞いてみようと思ったが、そんなのいないので近くにいたおばさんに聞いてみた。おばさんは、「パサイに行くのはあっちの駅だ、この駅からは”あれ”に乗って”なんとか”方面へ行く」と、子供が遊んでいるトロッコを指さしながら教えてくれた。ちょっと待て。もしや”あれ”は公共ないしは営利目的の鉄道なのか?もう一度、おばさんに”あれ”について聞いてみると、「”あれ”に乗って”なんとか”方面に行く」と教えてくれた。運賃は7ペソだそうである。良く見ると、”あれ”には、パイプを並べた椅子のようなものがあり、確かに”乗客”が座っている。しかも、子供だと思っていた人々はれっきとした大人だった。てんでばらばらなTシャツ姿だが、彼らは”ぽっぽや”なのかもしれない。しばらくすると”ぽっぽや”達が大騒ぎしだし、後ろから”あれ”を押して”なんとか”方面に走っていくではないか。私は茫然と彼らの出発を見送った。噂には聞いていたが人力の鉄道トロッコを初めて見た、、、などと感慨に耽っている場合ではなく、私は鉄道でパサイに行きたいんだ。再度、おばさんに聞くと、「駅が違う、こっちじゃなくて、あっち」だそう。どうやら駅が二つあって、パサイに行くのは別の駅らしかった。ただ、”あれ”でパサイまで行くのはどうだろう。またまた、おばさんに「パサイ方面に行くのも、”あれ”と同じもので行くのか」と聞くと、ちゃんとした鉄道である旨の回答があった。ちょっと、安心したが、ここフィリピンでは実際に自分の目で確認しないことにはわからない。なんだか、もっと”あれ”の運用方法などを詳細に研究したかったが、よんどころ無い所要でパサイに向かうため、おばさんが指さしてくれた方向に向かうことにした。たしかに駅らしいものが見える。駅に行くと、それは間違いなく駅であった。切符売り場もある。ただ、時刻表が黒板に手書きなのが気になったが、少ししたらディーゼル車がやって来た。おおっ、ちゃんとした列車ではないか。しかし、待てよ。実はちゃんとした列車と”ぽっぽや”人力鉄道トロッコをミックスした運用をしていて、たまたま今回はちゃんとした列車に乗れただけなのではないか、、、という疑問を残しつつ列車は発車したのだった。
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タクシー [フィリピン]

個人的にフィリピンで一番使用するのはタクシー。タクシーはパブリックタクシー、エアポートタクシー、その他に潜りのタクシーなんかがある。パブリックタクシーは一般的な街中で捕まえる白いボディのタクシー。エアポートタクシーは空港にいる黄色いタクシーで、パブリックタクシーが空港の到着口まで入ってこれないため一般的には空港からはエアポートタクシーを使うことになる。また、ちょっといかがわしくて、タクシーを捕まえづらいような場所にいたりする潜りのタクシーがある。日本のタクシーと違うのが価格交渉。パブリックタクシーはメーターを使わなければいけないのだが、多くのドライバーがメーターを使わずに高めの金額を吹っかけてくる。発車前に吹っかけてくる奴はまだいい方で、メーターを使わずに目的地に着くととんでもない金額を言ってくる。東南アジアのタクシーはメーターを使わないことが多いが、フィリピンはやや悪質な感じ。私は価格交渉が嫌いではないが、何故かみんな嫌がる。パブリックタクシーは初乗り40ペソと安いので良く使う、、、というか徒歩を含めた移動の80%はパブリックタクシー。年がら年中暑いからタクシー。夜は危険なのでタクシー。徒歩10分のコンビニ、ドーナツ屋さんもスタバもタクシー。全部タクシー。タクシーは概ね日本車なので安心感がある。韓国製の車だったら安全面で不安だ。しかし、日本車だが、かなり古くてボロい。サビサビ、グラグラ、ガタガタ。雨漏りがあったりとかもする。フィリピンでは下水や排水の整備がちゃんとされていないので、大雨が降ったり、台風が来るとすぐに冠水してしまう。一度、日本に帰る日にかなり大きな台風に遭遇した。ホテルから空港にタクシーで向かう時、右側の窓が完全に閉まらないのでかなりの量の雨が入って来た。しかたなく左側のシートに座ってこれをやり過ごす。しかも空港に向かうために海沿いの道路を走っていたのだが、海からの飛沫も加わって物凄い量の水がタクシーに流れ込んできた。おいらすでにずぶ濡れ。運転手も前にいるのにずぶ濡れ。ダメ押しに冠水している道路にガンガン入って行き、時折、ドアから水が少し入ってきたりする。気が付くと足元の水位が大変なことになって足を床に付けていられなくなった。そして、タクシーが左右に激しくローリングすると、ちゃぷちゃぷ床に貯まった水が跳ねてくる。沈没する船に乗っている訳ではなくタクシーに乗っているのだ。しかし、タクシーの排気管から水を吸い込まず、エンジンが止まらなかったのは奇跡だった。
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バス [フィリピン]

フィリピンでジープニーに次ぐ二番目にメジャーな公共交通機関はバス。短距離から長距離、超長距離まで揃っている。頑張って乗り継げば国内のほとんどの場所にバスで行くことができる。しかも安い。私の場合、良く利用するのは長距離で、メトロマニラから隣のパンパンガ州(2~3時間)、サンバレス州(3~4時間)まで200ペソしない安さ。さすがに最近は長距離バスはほとんどエアコン付きだが、短距離は今だにエアコンなしの窓全開バスが結構走っている。フィリピンのバスも最初に乗った時は笑った。タガイタイに行く時、マニラ・シティーホールのバスターミナル(?)からバスに乗った。エアコンがガンガンに効いているものの意外と快適。しかし、信号で止まった時、プシューっという音がしてドアが開き、大量の食べ物や飲み物を抱えた人たちがドカドカと乗り込んできた。ビックリして見ていると10人ぐらいの売り子が「なんちゃらかんちゃらー」と掛け声をかけながら、ミネラルウォーター、ホットドッグ、ピーナッツから、串に刺さった焼き魚などを販売している。長距離だから車内販売なのねーと思い、私もミネラルウォーターを購入した。値段はコンビニとだいたい同じ。しかし、ミネラルウォーターのボトルが使われているが、実は捨てられているボトルを拾ってきて水道水を補充したのかもしれない。いやいや、水道水ならまだしも、そのへんのドブ川の水を補充したんじゃないだろうか、と日光に透かしてみるが濁ってはいなさそうである。キャップも開けられた形跡はなさそうである。しかし、巧妙に元通りにされているのかもしれない。これは、もう個人的なトリックというより、組織的な犯罪に近い、、、などと考えていたら、急に売り子のおっさん達が潮がひくようにバスから降りて行く。この間、1~2分間。そして、何もなかったかのようにバスが発車した。そして、次の信号で止まると、また別の売り子のおっさんの一団が乗り込んできた。結局、目的地に着くまで、信号で止まる都度、売り子のおっさん達が乗り込んできて営業活動に従事するのであった。日本では考えられないので最初はビックリしたが、考えようによっては、日本で高速道路を運転する時、サービスエリアというサービスエリアに寄って買い食いするような私には好都合なシステムなのかもしれない。ただし、煩くて寝てられないのは困りものである。
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パラポ [フィリピン]

フィリピンで一番メジャーな移動手段はジープニーとバス。ジープニーはジープの乗り合い自動車で向こうの人は「ジープ」と言っている。これが、最初は乗り方がわからず苦労した。まず、どこに行くのかわからない。運賃がいくらか、どうやって払うのか。そして、どうやって乗り降りするのか。。。見ていると、道路上のあちこちで手を挙げてジープニーを停めて勝手に乗りこんでいる。降りる時も決まったところで止まるわけではなさそうだ。ふんふん、乗り降りする方法はなんとなくわかった。とりあえず乗っちゃえ、、、と、まずはジープニーを待ってそうな綺麗な若い女性を探す。このあたりは、まー付加価値を探している訳であるが、私の”綺麗な”を数値化すると綺麗度50~100の範囲と寛容なのですぐに見つかる。すかさずジープニーを待っていそうな若くて綺麗な女性のところに行き、ジープニーの運賃はいくらか聞くと、急な質問に驚いた様子も見せずに笑顔で「8ペソ」と教えてくれた。おおっ、親切な娘さんではないか。ついでに、行き先は、どーやってわかるのか聞いてみると、前と横に行き先が書いてあるらしい。ちなみに、娘さん、あなたはどこに行くのかと聞いてみると「なんとかかんとか」だそうで、必然的に私の行先も「なんとかかんとか」というところに落ち着いた。すると、その「なんとかかんとか」行きのジープニーが来たらしく、彼女は手を挙げてジープニーを止めた。簡単。彼女と一緒にジープニーに乗り込むのだが、すでに満員と思しき車内に彼女はグイグイ入っていく。私をジープニー初心者と憐れんだ彼女はちっちゃな空間に強引に二人で座るため、私の手を引いて座席に誘うのである。若い女性に手を引かれる老人としては、なんとも良い感じである。私は小銭がないので20ペソ紙幣を出すと、彼女は私の20ペソを奪い取り、「テクマクマヤコン」みたいなおまじないを言って前方の客に私の20ペソ紙幣と自分の8ペソ分の硬貨を預けた。ヤバイっ、彼女は美人局だったのか。まんまとハマってしまった。「テクマクマヤコン」は暗号で、「こいつは、日本のシャチョーサンだよ」という意味に違いない。今、金目のものは時計、財布にVISAカードと10,000ペソくらいの大金が入っている。お金を取られるだけではなく、大金なので口封じのために殺されて、あの汚い川とかに捨てられてしまうのか。あんな汚いところに捨てられると臭くてたまらないから、完全に息の根を止めてからにしてくれ、、、と勝手に妄想していると、前の方から知らない乗客の手から手へと何かが戻ってきて、彼女のところで止まった。ヤバイ、睡眠薬の注射器だっ。私を眠らせる気だ、、、とかビビっていると、彼女は私の手に12ペソを渡してくれた。なーんと、私を眠らせる注射器ではなく、おつりがバケツリレーで戻ってきたのである!凄いシステムだ。国民一人あたりのGDPが日本の1/30くらいの貧しい国でこんなに人々を信用できるのか、、、と感動し、隣の若い女性にこの感動を伝えようとしたら、彼女は「なんとかー」と別のおまじないを言ったかと思うとジープニーが止まり、降りて行ってしまった。私も、一緒に降りようと思ったがギュウギュウ詰めで動けず、しかたなくそのまま乗っていた。さようなら、若くて綺麗な女性よ。ずいぶんあっさりではないか。一言「私は降りるわよ。あなたも降りる」くらい言ってくれてもよかったのに、、、とまた妄想していたが、妄想している場合ではない。乗ったからには降りなくてはいけない。どこかに日本のバスのような「次止まります」のブザーがあるんだろうか、と探したがそんなものあるわけない。乗客はてんでバラバラに降りていくように見える。中にはちゃんと止まっていないのに乗り降りしている輩もいる。どうやって降りるのかわからないまま、ものすごく暑い中を30分くらいギュウギュウ詰めのジープニーに乗って汗だく・汗まみれで終点の「なんとかかんとか」に着いてしまった。結局、降り方がわからなかったので、運転手に降りるときはどうするのか聞いてみたら、「パラ」と言えば好きなところで停めてやる、と言っていた。なーるほど、パラか。今日は、勉強になった。暑いので、タクシーでホテルに戻ろう、とエアコンが効いた快適なタクシーに乗って、ホテルに戻ったのであった。
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驚異の渋滞 [タイ]

今まで2度、飛行機に乗り遅れたことがある。1度はバンコク、もう一回はロンドン・ヒースロー空港。バンコクはずいぶん昔、まだ国際空港がドンムアン空港だったころ。ヒースローでやった時は変更可能な航空券だったのであまり焦らなかったが、バンコクではJALさんの変更不可の割引運賃だったのでかなり焦った。なんせバンコクの渋滞は酷い。当たり前だが、知ってる人は知っているが、知らない人は知らないほど酷い。曜日や時間帯によっては慢性的に凄まじい渋滞で、信号を1つ進むだけで30分とか驚異的な渋滞にしばしば出くわすことがある。初めて乗り遅れた時、噂には聞いていたが、まさかそんなことはあるまいと高を括っていた。来る時は空港からホテルまで30~40分くらいだったので、ホテルの人が国際線ならもっと早く出発した方が良いと忠告してくれたのに、少しでもゆっくり寝たいからと言って忠告を黙殺し、それでも出発時刻の3時間前にはリムジンサービスでホテルを出ることにした。ホテルの前の大通りが既に異常な渋滞でまったく動かない。出発の30分前になっても、空港が見えない場所にいて、こりゃもう駄目だ、、、と観念した。その時、以前友人が「航空会社に頼むと、出発を待たせられる」と言っていたのを思い出し、リムジンの運転手に公衆電話を見つけてもらい、さらに運転手にJALさんに電話を掛けてもらった。チケットを受け取った時の書類にJALさんのバンコク支店の電話番号が奇跡的に印刷されていた。電話が繋がって、私に受話器を渡されたが、相手は早口の(多分、、、)タイ語なのでさっぱりわからない。私が「イープン、イープン、コーイープン」と言うと、しばらく無音があってから日本語、しかも若くて美しい女性(推測)の声が聞こえてきた。なんと日本人のスタッフに代わってくれたのだった。焦っていたので、息を切らせながら「すみません、渋滞で飛行機に間に合いそうもないので、私の乗る便の出発を遅らせてもらえませんか」と丁寧にお願いした。どんなお願いであっても、人間が人間に対して誠実にお願いすれば聞いてもらえる、特に日本人なら、、、と本気で考えていた私は今までやったことがないほど誠実かつ丁寧にお願いした。するとその女性は「えっ、そんなことできませんよ。あなた良く考えてごらんなさい。時間通りに来ている他のお客様も待たせるんですか。あなた、本当に日本の方ですか?日本の方ならそんなこと言われなくてもわかるはずですよね」と怒りを買って電話で1分くらい説教されてしまった。あっけに取られながら詫びを入れ、自分の名前を告げて、相手の女性の名前を聞いてから、どうすればいいか聞くと、いずれにしても空港のチェックインカウンターに行って指示に従うように言われた。電話を切り、我々はまた渋滞の中に突入。空港に着いた時には、すでに私が乗る予定の飛行機が出発する時刻を1時間過ぎていた。バンコク渋滞恐るべし、、、などと悠長に遅刻の評価をしている場合ではない。チケットを買い直さなければいけないのだ。しかも普通運賃で!!!いくらするんだろうと戦々恐々としながら、JALさんのチェックインカウンターに行くと、カウンターの一つに背の高い綺麗な日本人の女性がいたのでその職員のところに行き、さも旅慣れたビジネスマンのような顔をして事情を話すと、なんと、さっき電話に出たJALさんのバンコク支店の女性だった。。。と言うか、JALさんのバンコク支店だと思っていたところは空港のJALさんの窓口だった。相手が私だとわかると、また1分間のお説教が始まった。おまえは、ケン・ブランチャードとスペンサー・ジョンソンの『1分間マネージャー』が愛読書なのか、と思いながらも一方的に説教され続けた。しかし、彼女は1分間お説教した後、私が自分の非礼を詫び、なんとか帰りの便を変更してもらえないかと言う目標を提示すると、彼女は<<1分間称賛法>>によって私を励まし、そして無料で翌日の便を予約してくれた。あっぶねーっ。JALさんありがとう。私を救ってくれたケン・ブランチャードとスペンサー・ジョンソンにも感謝。そして私に嘘を教えた友人には文句をくれてやったのである。
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笑の国 [フィリピン]

フィリピンは東南アジアの中でも群を抜く愉快な国。何度訪れても楽しい。この国の面白さは、アジアの中でもラテンの血が最も色濃く混ざっているからなのだろうか。交差点で止まっている車の窓を勝手に拭いてお金をせびるなんて当たり前。ここでは、なんでもアイデア勝負。交通量が多いロハス・ブルーバードあたりでUターンできずに苦しんでいる車がいると、どこからともなく人がやって来て、結構なスピードで走っている車を捌きながら、勝手にUターンをアシストしてお金をせびる。そーかと思えば、大渋滞でまったく動かないタクシーの中からボーっと外を眺めていると、歩道から小汚いオヤヂが出てきて、大きなアクションで手招きをしている。1台の車がオヤヂの方にゆっくり向かうとオヤヂは小走りで車を先導し、さらにもう一人小汚いオヤヂが現れたかと思うと、小汚いオヤヂ二人で特別頑丈そうなガードレールをカパッと、そうカパッと外して歩道の中に車を招き入れている。そして、車は少しだけ渋滞の先に出て、割り込みしながら出てきた。私の車からは少し先だったので良く見えなかったが、きっと車の運転手は小汚いオヤヂにチップを渡したんだろう。なんとも最初はビックリした。が、考えようによっては、とてつもなく合理的なのかも知れない。需要と供給のバランスが取れてるし、失業率の低下にも貢献しているような気がする。とんでもないビジネスモデルを編み出す小汚いオヤヂ達は、実はビジネスセンスとアイデアに溢れていたのだった。何だか日本とは別の方向に”おもてなし”が進化しているような気がする。
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腰痛の宿 [フィリピン]

マニラの北側にイントラムロスという場所がある。スペイン統治時代に作られた城壁に囲まれた街で、世界遺産のサン・アグスチン教会がある風光明媚な観光地である。観光地であるとともに大学や学校がある文教地区でもある。そんな訳で、夜などはちょっと薄暗いのだけれど、比較的治安は良い場所なのだ。イントラムロスに沿ってゴルフ場があったりもする。とても静かな場所で、スペインチックで宗教的な感じと相まって、夕暮れ時などは幻想的な感じもする。ちょっと恰好良い私にこそ相応しい場所なのだ。私がマニラで比較的良く泊まるのは、このイントラムロスにあるThe Bayleaf Intramuros。比較的新しくて、綺麗な上、スタッフはフレンドリーで、セキュリティも良いお気に入りのホテルである。マニラのホテルは高くて良いホテルか、安くて良くないホテルと両極端であるが、その点、このThe Bayleaf Intramurosはコストパフォーマンスが良いのである。私は面が割れているのでチェックインの時には「お帰りなさい」と言ってもらえる、気持ちの良いホテルでもある。可愛い女性がレセプションにいるのもポイントが高い。いつも格好をつけてチェックイン、チェックアウトなのである。宿泊中も意味もなくレセプションに立ち寄り、軽いジョークと差し障りの無い範囲での嘘などを交えて受付の女性の気を引いている。あわよくば食事など、、、とそれとなく誘いをかけても上手に断られているのであった。しかし、何故かこのホテルに泊まると、よく腰痛を起こす。10回以上泊まって、3回ほど腰痛を発症している。2回はチェックインの時に発症したので、ベッドが悪いとかいうことではない。何かを期待して知らず知らずのうちに腰を酷使しているのだろうか。腰痛はギックリ腰なので発症した瞬間の激痛は、体が崩れるような感覚がある。海外でギックリ腰を発症した時ほど恐ろしいことはない。ベッドの上で痛みに悶絶しているのでは何のために海外まで来たのかわからない。その上、帰りの狭い飛行機の座席に何時間も固定されていることを考えると空恐ろしい。いっそのこと一週間無断欠勤して、滞在を延長してしまおうかと考えたりする(腰痛が出なくてもそうだけど、、、)。それよりも恐ろしいのは、このホテルでは、ちょっと恰好良いイメージを定着させる努力が腰痛のおかげで台無しになること。私がお爺さんのように腰を曲げてゆっくり歩いていると、最初はビックリして同情を示すが、しばらくすると笑いをこらえているように感じる。レセプションの可愛い子は、この先も格好良い私の誘いを受けない、、、だろう。
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微笑みの国 [フィリピン]

ここ暫くフィリピンにばかり旅行している。理由は、近・早・安・笑。東京から4時間、飛行機も比較的出発時間を選べるほど便が豊富だし、航空券の価格も他の人気のある東南アジアの国と比べて安い。そして物価が安い。言葉も英語が通じるので安心。しかし、決して私が英語に堪能という意味ではない。タイ語、ベトナム語、カンボジア語やビルマ語などよりは意思疎通がしやすいというだけのことである。あと、恰好よく言うと、「発展途上の熱気」がある。本当はどーでもいいんだけど。。。さらに、もうひとつ大きな要因として、私の”都市好き”がある。都市好きと言っても自然が嫌いなだけで比較の問題。とにかく自然が嫌いなので必然的に都市を旅することになる。フィリピンのマニラは大都市で、特にマカティなどは六本木や青山とちっとも変らないくらいお洒落な街だ。初めてフィリピンに行った20世紀の最後、空港に到着してターミナルのボロさに驚いた。安全だと言われている空港タクシーにえらい遠回りされた上にボッタクられ、ホテルでは法外なデポジットを預けさせられた上にチェックアウトの時に「そんなの知らない」と言われた。初めて乗ったトライク(人力三輪車)に最初50ペソと交渉したのに「明日は15日だから特別」と訳のわからない理由で二倍も取られ、もうこんな秩序の無いフィリピンは嫌だ、と思ってたどり着いたマカティは建設ラッシュだった。当時からマニラの市内でここだけが違っていた。マカティの街は殺気立っているマニラとは明らかに違った。しかし、翌朝、マカティの横断歩道で信号待ちしていた時、交通整理していたおまわりが、私に向かって歩いてきて「千円ちょーだい」と言われた時はどこも同じかよと思い、ちょっとだけ落胆しながら、しかしこの面白すぎる国に笑いが止まらなくて困った。”微笑みの国”とは、本当はフィリピンのことなのかもしれない。
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パッキング [インドネシア]

年末年始、GW、夏季休暇を除くと、何かと休みが取りづらいので、必然的に週末に旅行に出かけることになる。とはいえ、行くからには土日だけ、、、という訳にはいかないので、土日に月曜日を絡めて3連休。金曜日を休むと4連休になるのでちょうどいい感じだが、さすがに毎月のように(へたすりゃ毎週、、、)4連休は気が引ける。なので、金曜日は午後を”半休”にして旅に出ることが多い。周囲を気にして休暇を取る小心者だが、そこがまた可愛い。若いころは4日間あれば2泊4日でアメリカの東海岸まで行ったものだが、さすがにこの年ではそんな体力も気力も失せてくる。いきおい、お手軽に東南アジアなケースが多くなってくる。お手軽なだけに荷物は最小限にしたい。最小限と言っても、パスポートや旅行関係の書類、スマホを除けば、宿泊数分のTシャツと宿泊数分のパンツくらいで大したことはない。しかし、最近では帰国後の洗濯物の量を減らすことも考慮して、着替えのTシャツもパンツも持って行かなくなった。すると、なんとなんと、スッカスカのちっちゃいデイバックで済むではないか。旅行の移動時は快適、洗濯物は減り、ひいては地球環境に優しくエコにも通じる。なんておいら偉いんだろう。まー、ただ若干バッチいのは事実である。これでも昔は”潔癖”だった。歳を経るということは俗なことを気にしなくなっていくことなのだろう。同じTシャツ、同じパンツを4日間身につけたところで、死ぬわけでもないし。。。ただ、以前、インドネシアに行った時、街中を散策中にお腹の具合が悪くなり、トイレを我慢して、ついには歩行が困難になった。仕方がないので軽くお腹のガス抜きをしたが、これが失敗して、ちょっとウンチを洩らしてしまった。これは一大事と内また早歩きでホテルに戻り、お尻を洗って事なきを得たが、替えのパンツがなく街のマーケットにパンツを買いに行くと言う失態を犯したことがあった。当然パンツを買いに行く時にはジーパンの下はパンツを履かずにそのまま。ジーパンのジッパーを上げる時、おちんちんの毛がジッパーに挟まって痛かったのなんのって。しかし、不足したら買えばいい、、、荷物は最小限でいいのだ。
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チャンプ [フィリピン]

マニラから日本に帰る日、ホテルからタクシーで空港に向かうことにした。天気が良く、気持ちの良い暑さだったが、タクシーの運転手がメーターを使うかどうか、、、いつも面倒くさい心配をしなきゃいけないのが毎度のこと面倒くさい。おやっ、今日のこの運転手はすんなりメーターを倒すではないか。悪人面の割に真面目だな。どうせホテルのスタッフがナンバーとかをちゃんとチェックしてたからだろう、と思いながらホテルから通りに出る。私は外国人の悪人面に”ゴンザレス”という名前を付けることにしている。「どっちのターミナルだ?」とゴンザレスが言うので、「ターミナル2だ」と答えると、にこやかに「おっけー」だって。ありゃりゃ、意外と良い奴かも。いやいや、こんなことで安心させておいて、降りる時に倍くらい吹っかけてくるんだろう。そんなのお見通しだぜ、と気持ちを引き締める。空港ターミナルに着く前にゴンザレスが急に「フジワラを知ってるか?フジワラ コウジ」って、、、知らないよそんな奴。誰だろうと思って話を聞いていると、このゴンザレス、ボクシングの元フィリピンフライ級チャンピオンのユージン・ゴンサレスらしい(フジワラもユージン・ゴンサレスもまったく知らないが、、、)。しかし、なんと彼はやっぱりゴンザレスだった。そのフジワラには大阪で勝ったって言ってた。日本では4回試合をしたらしい。戦績を聞いたが30勝10敗とか言っていた。「今じゃタクシードライバーだよ」と屈託なく笑ってたのが少し悲しかった。タクシーメーターは180ペソくらいだったので本来は200ぺソあげるところ。でも、心優しい私は「サンキュー、チャンプ」と言って250ペソを渡し、タクシーを降りたのだった。恰好良いぞ、今日のおいら。
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